2019/07/04
貴景勝関が休場を決断
貴景勝関が休場を決断したのは本当に立派な判断だったと思います。貴景勝関のように小さな力士が、怪我を抱えたまま横綱に挑戦するのはやはり不可能に近くて、相撲はそれほど甘くはないということは本人が一番わかっているのだと思います。大関から陥落だけではなく、たとえ十両になったとしても、そこから這い上がる強い精神力がなければ、横綱の地位を勝ち取ることは難しいのだと思います。ここでもう一つ問題なのは、休場中は筋力が衰える上に体重が増えてしまうということです。筋力が落ちて体重が増えれば、当然体のキレもなくなりますし、さらなる怪我のリスクが高まるおそれがあるのだと思います。
食事も他の弟子たちとは別にして、しっかりと三食をとって、高タンパク低カロリーの食事を心がけたうえで、筋力が落ちないようなトレーニングが必要で、できれば専門家の指導を仰ぐべきなのだと思います。
相撲は怪我がつきもののスポーツですが、貴景勝関のように高収入の関取ならば個人で専門家に管理を任せることができますが、収入の少ない部屋や力士の場合には怪我に怪我を重ねるということはよくあることなのだと思います。やはり協会が、休場の判断も含めて、スポーツ専門の医師やトレーナー、栄養士を用意する責任を持つべきなのだと思います。激しいスポーツの選手でも、食事を変えることで怪我が激減したということを聞きます。力士の場合にはやはり糖質の摂り過ぎで、骨や筋肉、関節を硬くて脆くするAGEsが増えやすいのだと思います。ある程度の体ができたら糖質の摂取を控え、AGEsを減少させる抗酸化作用の高いものを積極的に摂取する必要があるのだと思います。
力士のためにもファンのためにも、協会が力士の健康管理に大きく関与すべき時が来ているのだと思います。それは、協会にとっても大きなプラスになることだと私は確信しています。