2017/09/09
CM出演とケガや不振
選手のCM出演とその後のケガや不振にはかなりの相関関係があるのではないかと私は考えています。当然これは科学的に証明することはできませんし、選手にケガや不信はつきものですから偶然やこじつけと考える人もいると思います。また選手批判にもなるので今まで言っていませんでしたが、あえて意見をすることにしました。その傾向は相撲界に顕著で、私の知る限り横綱になるまでにCM出演やテレビに頻繁に出演した力士で横綱になった人は一人もいません。意外に思うかもしれませんが、貴乃花や若乃花も大人気であったにもかかわらず、CM出演はしていなかったように記憶しています。最近では遠藤関、逸ノ城 関、照ノ富士関がCM出演していますが、ケガや不振が絶えません。照ノ富士関は本当に強くてCM出演があっても横綱になるのではないかと思っていましたが、CM出演直後に足に大怪我を負って、綱取り挑戦にすら至っていません。
そのほかの競技でも、フィギュアスケートの浅田真央さん、羽生結弦選手、サッカーの香川真司選手、野球の大谷翔平選手、テニスの錦織圭選手、ゴルフの石川 遼選手、スキージャンプの高梨沙羅選手も不審と言わないまでも成績が落ち始めています。
人気選手がほかの事で忙しくなりすぎて十分に練習時間が取れなかったり、体調維持の努力がおろそかになったりといったことが考えられるのだと思いますが、それだけでは十分に説明することはできず、人には才能や努力に応じた収入の限度が相対的に決まっていて、その限度を超えた場合、何らかの形で支払わなければならなくなるのではないかと私は考えています。
この傾向は今に始まったものではなくかなり前から感じていました。ただし、例外の選手もいて、イチロー選手や体操の内村航平選手はCM出演があっても偉大な記録を作り続けています。しかしそれは類まれな才能と、誰にも真似することができない不断の努力で、さまざな試練があってもそれを乗り越えられているだけとも言えるのかもしれません。
これから平昌オリンピック、W杯、東京オリンピックと、大きな大会に向けて世界を狙える若い力が雲のごとく台頭してきています。その一人一人が十分に力を発揮できるように、周りの人達も、選手が競技に専念できるような環境作りに協力してあげていただきたいと心から願っています。