2015/12/09
核不拡散のために日本ができること
国連総会本会議は7日、被爆地への訪問を世界の指導者らに促す内容を盛り込んだ核兵器廃絶決議案を賛成多数で採択しました。決議案は日本主導で提出されたもので、同様の決議採択は22年連続となるとのことです。正直に言って核廃絶は難しいのだと思います。賛同した国が核を放棄した場合に、核を保有してるのは、ロシアと中国と北朝鮮だけといったことになりかねません。
しかしながら、日本は唯一の被爆国として、核兵器の恐ろしさを訴え続ける義務があるのだと思います。
日本人の多くが、本当の核兵器の恐ろしさを知っているかわかりませんが、その恐ろしさを知ったからといって、核兵器の保有を全ての国が放棄すべきと主張する人は、そんなにいないのではないかと思います。
私の母の実家は、広島の能美島という島で、原爆が落ちた時に祖父は農作業をしていて、急に風が吹いてきたと言っていたそうです。爆心地からかなり離れていたのですが、その4年後に亡くなったそうです。
放射能の影響なのか今ではわかりませんが、母は影響があったのではないかと言っています。
そして、私の叔父は、学校に通うために市内に住んでいて、原爆が落ちたあとに、学校から家に帰りなさいと言われ、市内の家に戻る途中で黒い雨にかかり、ひと月以上下痢を繰り返したのですが、今もまだ元気に生きています。
しかしその情景は今も覚えていて、皮膚の剥がれた人が、ちょうど幽霊が両手を胸のあたりに上げて、水を求めて歩いていたり、大量の死体を見たそうです。原爆についてはよく映像化されますが、全く比較にならないほどの地獄絵図だったとのことです
私も、一度原爆資料館に行きましたが、余りにも恐ろしすぎて、全てを見ることができませんでした。もしまだ行ったことがないという人がいれば、是非とも行っていただきたいと思います。
私は、原爆のことに関しては、身内に被爆者がいるということで、ほかの人よりも詳しいのだと思いますが、だからと言って核兵器を廃絶すべきとは思っていません。
核保有国に対して核兵器を放棄して欲しいとは言いませんが、是非とも被爆地を訪れて、原爆資料館に立ち寄って、その恐ろしさは知っていただきたいと思います。そして、これ以上核兵器が増えないように、核保有国がさらに増えることがないように、少しずつでも核兵器の数が減っていくことを心から望んでいます。
核保有国に限らず、全ての国の指導者が被爆地を訪れて、核兵器の恐ろしさを知ることが核不拡散につながると思いますし、世界各国のマスコミの方々も日本が被爆地に招待してもいいのではないかと思っています。