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今回の衆院選の結果について

 今回の選挙では希望の党は非常に残念な結果になりましたが、小池都知事には都政に専念してもらって、難しいとは思いますが参院選、次の衆院選で巻き返せるように準備を整えていただきたいと思います。

 安部総理に関してですが、森友加計問題はやはり総理の関与は考えられないのだと思います。もしそのようなことをしていれば、第一次安倍内閣の時にとっくに問題になっているはずです。森友問題に関しては既に検察の捜査が入っているので真実は明らかになると思います。加計問題に関しても、もし加計氏が便宜を要請していれば今回だけではなくて多くの認可で便宜を図ってもらっているはずですが、そのような話は全く出てきません。加戸元愛媛県知事にも自分が安部総理と旧知の仲であることは話しておらず、安部総理と対等の関係でありたいという思いと、安部総理に迷惑をかけてはいけないという思い、そして、安部総理に便宜を図ってもらう必要はないというプライドがあったのだと思います。

 今回自民党圧勝の原因は台風も大きく影響していて、文字通り「お天道様」が見ていたということなのだと思います。

 日本は今安全保障、国際情勢においても厳しい環境に置かれていて、長期政権の安倍総理への国際的な信頼は欠かすことができません。また経済においても、金融緩和の効果が現れ始め、アメリカのように金融緩和が終了しても株価が上昇し続けるというトレンドを作り上げるにはまだまだ時間が必要なのだと思います。今それを成し遂げられるのは残念ながら安部総理以外にないと言わざるを得ません。

 私は、安部総理には三選と言わずそれ以上の長期政権を担っていただきたいと思っています。そのためには、重要法案に関してはしっかりと議論の時間を取って、野党やメディアの主張を積極的に取り入れた修正案にも応じ、強行採決のようなことは絶対に避けるべきだと思います。

 また、憲法改正も国民投票で否決されれば、イギリスのキャメロン前首相のように辞任せざるを得なくなるということもあるので、ギャンブルのようなことは避けるべきだと思います。

 憲法を変えることよりも安部総理が総理であり続けることが、日本の安全保障においてはるかに重要であることを忘れないでいただきたいと思います。

 現在の日本、将来の日本のために、できる限り安部総理が総理であり続けられるように慎重な政権運営をお願いしたいと思っています。
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「隠れトランプ」ならぬ「隠れ百合子」現象

 7月に行われた都議会議員選挙で、小池都知事が代表を務める都民ファーストの会が圧倒的な勝利を収めましたが、その選挙結果を誰も予想することができませんでした。

 都民ファーストの会の支持率は小池都知事が代表になってもそれほど上がらず、選挙期間中に徐々に上がり始めたものの、選挙直前の世論調査でも自民党とほぼ変わりませんでした。

 しかし、蓋を開けてみれば壊滅的とも言うべき破壊力で自民党を圧倒し、大勝利を収めています。これには大きく二つの理由があるのだと思います。

 まずひとつは、世論調査で支持政党を訪ねた場合に公明党と答えた人の多くが都民ファーストの会の候補者に投票したケースがあるのではないかと思います。しかし、都知事選では小池都知事が自民公明両党の推薦候補を圧倒しているため、それよりも大きな要因があったと考えるべきなのだと思います。

 その大きな要因は、小池都知事の支持者は小池都知事と政党の名前が一致するのに時間がかかるのではないかということです。小池都知事の支持率と都民ファーストの支持率には大きな隔たりがあって、選挙直前まで都民ファーストが小池都知事の政党であることを知らなかった、または小池都知事が直前まで自民党員だったために小池都知事イコール自民党と思っていた人もかなりいたことが予想されます。選挙期間中に小池都知事の政党が都民ファーストであるということがわかってきて、選挙当日にわかった人もかなりいたのではないかと思います。

 今回も小池都知事が代表を務める政党が「希望の党」であることがわからない人はかなりいて、「隠れトランプ」ならぬ「隠れ百合子」現象があるのではないかと思います。

 今回は公明党の支持がないこと、また範囲が全国なので小池都知事がすべての選挙区を回ることができないこと、政党名が希望の党になってから間もないことから都議選のような結果にはならないと思いますが、事前の調査に基づいた予測とは違う選挙結果になる可能性はかなり高いのではないかと私は思っています。

 

ポスト安倍による総選挙は大敗のおそれ

 今回の都議選の歴史的大敗に関して、安部総理の責任を問う声が自民党内から出ているようですが、安部下ろしの動きが強まるようだと、衆院選でも大敗の可能性が一気に高まるのではないかと考えています。

 このまま安部総理が続投し、2019年10月の消費増税延期のシングルイシューで選挙を戦えば、小池新党が国政に進出した場合でも、上げ潮派の小池さんがこれに反対することはできないので、対立軸が立てられないことから、国政進出自体を見合わせる可能性が高まるのではないかと思います。

 ポスト安倍の中で消費増税を延期できる候補者がいるとは思えないので、小池新党が消費増税延期を掲げて国政進出を仕掛けてきた場合には、都議選同様自民党が壊滅状態に陥るおそれは否定できないのだと思います。

 自民党が生き残る条件は、安部総理が続投し、憲法改正は今回は見送って尚且つ消費増税延期のシングルイシューで総選挙を戦う以外にないのではないかと思います。それで小池新党が国政進出を見合わせたならば、投票率が上がることもなく、自民党に代わる受け皿となる政党がないことから自民党大勝の可能性もかなり見えてくるのだと思います。

 次の総選挙は自民党の運命を大きく左右する選挙になることは間違いないと思います。総裁選び、党運営、国会運営は慎重に慎重を重ねる必要があるのではないでしょうか。

小池都知事の罠にまんまとハマった自民党東京都連

 東京都知事選で自民党の方針に反して小池百合子都知事を応援した豊島、練馬区議計7人に対し、自民党都連の下村博文会長は7人を除名処分にしました。
 
 小池都知事は有権者の心を掴む戦略を熟知していて、都知事選でも、飛ぶ鳥を落とす勢いの自公に対して大差をつけて勝利を収めることができました。

 今回の除名劇も、小池都知事が最初から仕組んでいた可能性があるのではないかと私は考えています。7人に自民党に残るフリをさせて、都連の要求には従わずに、わざと除名にさせたということも充分に考えられるのではないかと思います。

 単に自ら自民党を離れるということだと有権者からわがままと受け取られるおそれがありますが、自民党から離れるつもりはないのに除名されたという形になれば、大きな権力からいじめられているという形になるとともに、小池新党の旗揚げに、7人の除名に対する仇討ちという大義名分ができるのだと思います。弱者が大きな組織に戦いを挑んだり、権力の横暴に対する仇討ちというのは、まさに「半沢直樹」や「忠臣蔵」の形となって、日本人が最も好み熱狂する形ができあがったのだと思います。

 都連は、都知事選以上の小池都知事の罠に、まんまとハマった可能性があるのだと思います。

 今回小池都知事は復活予算を廃止にしましたが、これは予算の削減というよりも、都連の支持団体へのアピールを封じて、支持してもそれほどウマ味はないと思わせることで来年の都議選で小池新党が有利に選挙戦を進められるという、都知事特有の戦略の一環なのではないかと思います。小池都知事が予算編成で大鉈を振るえば振るうほど小池新党に乗り換える企業も出てくるのではないかと思います。

 小池新党を旗揚げすると自民党に弓を引くことになり、女性初の総理大臣の道が閉ざされるのではないかと思いますが、衆院選で多くの小選挙区に候補者を立てて、自民党候補を落としながらかなりの数の議席を獲得することができれば、自らが総理になることを条件に連立を組むという「村山富市方式」の可能性も出てくるのではないかと思います。この場合、自民党の中で総理になるよりも、小池都知事の理想に近い政治がやりやすくなるのではないかと思います。

 都連は7人の議員の首を切ったと思っているのかもしれませんが、今度は東京都民から自ら首を切られる可能性が高まったと言えるのだと思います。

 これから来年の夏にかけての小池都知事の動向に注目したいと思っています。

小池都知事の可能性

 今回の都知事選は、舛添氏の政治とカネの問題を受けてのもので、同じ轍を踏まないために、小池氏以外の候補が当選するよう、可能性が高かった増田氏に私は投票しました。

 しかし、小池氏が他候補を圧倒する形で当選を果たし、とても残念ですが、どうかまた政治とカネの問題で任期途中で辞任という形にならないことを祈るばかりです。

 小池氏が都知事となりましたが、決して悪いことばかりではないことが少しずつわかってきました。

 まずひとつめは、絶対的な権力となりつつある自民党とひるむことなく戦って、圧勝を収めたことで、小池氏は決して権力に屈しない人であることがわかりました。今の政権は、結局支持団体の票を固めるための政治に終始して、国民全体のための政治という視点が少しかけ欠けているようにも思えます。小池氏は、そういったしがらみが一切なく、都民のための政治に焦点を当てることが可能な都知事とも言えるのだと思います。

 ふたつめは、莫大に増えていくおそれがあるオリンピックの予算を厳しく監視して、縮小できた予算を今ある子育てや待機児童、介護の問題に振り当てられる可能性があるということです。

 もともと都民の3分の1くらいの人はオリンピック開催に反対で、その予算を山積する問題に投じて欲しいと思っていました。私もその一人で、コンパクトでリーズナブルなオリンピックで、しかも経済効果が高いということを真に受けて賛成に回ったのですから、この公約はなんとしても実現してもらいたいと思います。

 日本には数多くの国際的なイベントを成功させてきたノウハウがあるわけですから、低予算でも立派なオリンピックが開催できることを世界に示していただきたいと思います。オリンピックが成功することは日本にとっては当たり前のことで、多額の予算を投じてオリンピックを成功させても、そのあとに莫大な借金が残るようであれば、それはオリンピックが成功したとは言えないのだと思います。オリンピックはどれだけ利益が出たのか、その後のレガシーがどれだけその地域のために役割を果たせているのかを含めた形で成否を判断する必要があるのだと思います。

 また、オリンピックの予算が莫大に増加している背景に、利権がらみで暗躍している議員がいるという噂があります。

 小池都知事を最初から推薦し、自らの進退をかけて応援し続けた元東京地検特捜部の若狭氏は、副知事になって、オリンピックの利権の追及をするということを明言しています。

 副知事の任命には議会の承認も必要で、与党が若狭氏の副知事就任に難色を示すのではないかと若狭氏自身が言及していましたが、そこで強く若狭氏の副知事就任に反対する議員がいれば、その議員こそが利権の恩恵に預かっていると強く疑わざるを得ません。マスコミには、若狭氏の副知事就任に反対する議員の名前の公開をお願いしたいと思います。議員の皆さんには、自ら潔白であると主張するのであれば、若狭氏の副知事就任を快く承諾していただきたいと思っています。

 最後に小池氏の都知事選に圧倒的に勝利したという事実自体が、日本の政治を大きく変えるエポック・メイキングな役割を果たす可能性があるのだと思います。

 今の政治は、組織票を固めることに終始し、国民全体の政治とは程遠い状態にあると言わざるを得ません。選挙に勝ち続けるには組織による固定票がどうしても必要であるという認識から脱することは難しいのだと思います。
 
 対して今回小池氏は自ら風を起こし、その風に乗ることで固定票をも覆し、圧倒的な勝利を収めました。

 国政では今自民党が圧倒的な状況がずっと続いていますが、これは組織の票だけではなく、安部総理自身が、官僚の中の官僚とも言うべき財務省と真っ向から対立し、金融緩和を続け、消費増税を自ら延期し、日本の経済の好調をなんとか保っているという事実が大きいのではないかと思います。経済が好調である限り、自民党に風は吹き続けるのだと思います。

 逆に、風には「逆風」という風もあります。民進党は、民主党時代に官僚と戦うと豪語し政権を取りましたが、そのあとの行動は、国民との約束をことごとく破り、官僚のポチと成り果てて、野党になってもその姿勢は一切崩れることがありません。

 その様な姿を国民は厳しく見ています。政権から脱落して以来、ずっと強い逆風が吹き続けているのだと思います。

 政治家は皆、風はすぐに変わってしまい、風だのみの選挙はできないと考えているのかもしれませんが、それは自らの行動で風向きを変えてしまっているということに気づくべきだと思います。

 安倍総理のアベノミクスに対して不満を持つ人はたくさんいますが、それでも総理が懸命に手を打ち続けていることを国民の多くは見ています。ですから多少風は弱くなりつつあるのかもしれませんが、その風が逆向きになることはありません。

 多くの政治家が風を起こし、その風を吹かせ続ける努力をすることが、政治家として長期に渡っていい仕事をすることにつながっていくと私は確信しています。

 小池都知事も、約束したことを全てできなくても、それに向かって努力する姿勢を見せ続ければ、風の向きが変わることはないと思います。是非とも頑張って、東京都に山積する課題の解決に全力を尽くしていただきたいと思っています。

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