2018/04/26
福田前財務事務次官ははめられたのか?
麻生財務大臣の「はめられた」との発言が物議を醸していますが、これは本当に恥ずかしいことなのだと思います。ハニートラップに関してはあまり詳しくはないのですが、女性が一人で仕掛ける例というのはおそらくほとんどなく、その裏にターゲットを貶めることで莫大な利益を得る人物がいて、トラップを仕掛けた本人もそれなりの利益を得るという構図がほとんどなのだと思います。女性が単独でトラップを仕掛ける場合は、弱みを握りそれを公表しないことを条件に多額の金銭を要求するという形になるのだと思います。
被害者とされる女性記者の場合にはどちらにも当てはまることはなく、報酬を与える人物の姿が見えてこないばかりか、従事する会社の就業規則違反で何らかのペナルティが課されるおそれすらあります。このことからもこれはハニートラップではなく単純にセクハラの被害者であると考えるべきで、麻生氏がそのような発言をするのであれば、福田氏がはめられたという動かぬ証拠を示すべきなのだと思います。
録音された音声が福田氏のものなのかは専門家に依頼すれば簡単に分かることで、数日を待たずして示すことが可能なのだと思います。また女性の声がないのはおかしいとの話も聞こえますが、取材で知り得た情報を週刊誌に提供することはできないので編集がなされているのは当然なのだと思います。いずれにせよこの音声が本物かどうかは福田氏自身が一番知っていて、もし偽物であるならば鑑定をして証明すれば辞任に追い込まれることもなかったわけですから、鑑定していない時点で音声が自分のものであると認めているのと同じなのだと思います。
福田氏によるセクハラ問題は世界中で取り上げられていて、日本は女性の人権を軽視する野蛮な国という評価が広がっています。
政府自らが国際社会における日本の評価を落とすようなことは絶対にあってはならないのだと思います。これまで取材対象が女性記者に対して性的な嫌がらせをし続けてきたことは多くの証言から明白で、福田氏もその例外ではないはずです。
政府は福田氏を守るのではなく、国際社会で軽蔑されるような社会風土を一刻も早く改善できるように全力を尽くすべきなのだと思います。