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報道ステーションは真実を明らかに

 菅官房長官が、番組に圧力をかけたことに関して事実無根と発言したことに対して、古舘さんは、古賀さんのニュースと関係のない発言があったことを視聴者に対して謝罪をしました。

 もしも、古賀さんが言ったことが全くの嘘というのであれば、古舘さんは視聴者ではなく、菅官房長官をはじめとする官邸の人たちに謝罪をするべきだったと思うのですがどうでしょうか。

 事実と違うことを報道をすれば放送法に抵触するとのことなので、実際に官邸から圧力があったのか無かったのか、番組の中で明言するべきだと思います。

 古賀さんは、官邸から直接批判を受けたことはないようで、批判があるならば直接自分に言って欲しいということを番組の中で語りかけていました。

 つまり、古賀さん本人ではなく番組に圧力があったということを、報道ステーションに関わる人物が古賀さんに話をしたということになるのだと思います。

 官邸から圧力があった場合には由々しき問題であることは間違いないですし、もし、番組が古賀さんの降板をする際に嘘をついていたらそれも大きな問題だと思います。古賀さんがまったく事実ではないことを公の放送で発言していたならば、これをこのままうやむやにすることも大きな問題であると思います。

 これだけ社会を騒がす大きな問題を起こした当事者として、報道ステーションは真実を明らかにすることが、官邸に対しても視聴者に対しても責任を果たすことになるのではないでしょうか。
 
 
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 大塚家具のお家騒動が話題になっていますが、勝久会長と久美子社長の争いの本当の理由は、決して語られないのだと思います。

 勝久会長は、最初は「このままでは優秀な社員が皆会社を辞めてしまう」と言っていましたが、なぜ社員が辞めてしまうのか、具体的な理由は決して語りません。

 家具販売は、非常に特殊な営業スタイルで、扱う商品が数千円のものから数百万円のものまであって、販売員の能力、販売方法によって売上が大きく変わっていきます。

 おそらく大塚家具もそうなのだと思いますが、販売員の月の売上に従ってランクが分かれていて、売上高に従って年収が大きく変わってくるような給料に体形になっているのではないかと思います。

 そうなると、久美子社長のやり方では、扱う家具の単価が安くなり、しかもそこから値引きということになれば、販売員一人あたりの月の売上高は大幅に減少して、年収の大幅減ということになるのだと思います。社員一人一人の報酬の高さが会社の経営を圧迫していた可能性もあるので、報酬引き下げの効果を期待しての経営方針の転換という側面もあったのではないかと思います。

 そうなると、豊富な商品知識を持ち、優れた接客技術で会社を盛り立ててきた優秀な社員から会社を辞めてしまい、大塚家具の最も大きな特徴を失ってしまうことになると勝久会長は思ったのだと思います。安売りではイケヤ、ニトリ、カッシーナといった競合他社には勝てず、また、株価を見るとバブルのような状況がもう一度くる可能性もあるので、高級路線を貫いていけば必ずまた日の目を見ることがあるだろうという目算もあったのだと思います。

 しかし勝久会長は、高級路線堅持ということよりも、手塩にかけて育て、ともに会社を大きくしてきた社員に対する情が会社経営よりも優っていたのではないかという感じがしてなりません。長年勤めてきた社員の中には多額のローンを抱えている人もいれば、子供が大きくなって教育費がかかる人もいると思います。そういう社員に泣きつかれた勝久会長が、久美子社長の更迭を考えた思えてのではないかと思えてなりません。それが「このままでは優秀な社員がいなくなってしまう」、また、会長夫人の「社員さんをあまりいじめないで欲しい」という発言につながっているように思います。

 久美子社長は、勝久会長の記者会見を「社員さんを巻き込んだ演出」と言っていましたが、あれは演出でもなんでもなくて、逆に社員が会長を担ぎ上げた、久美子社長に対する社員によるクーデターであった可能性も否定できないのではないかと思います。

 このことは、勝久会長も久美子社長も口が裂けても決して言わないのだと思います。これはお家騒動ではなく、会社のためでも株主のためでもなく、社員が自分の生活を守るために起こした騒動であるということになれば、大塚家具の顧客が販売員の言うことを一切信じなくなる可能性があります。

 これは会社ブランドが落ちるよりも、『お家騒動の会社』というレッテルが貼られるよりも、会社にとってははるかに大きな痛手になる可能性があるように思います。

 ですから、本当のことは言わずに勝久会長も久美子社長も自ら『お家騒動』という形に甘んじているように思えてなりません。

 会社経営は本当に難しくて、経済の状況によって大きく利益を上げるモデルが変わってきます。どちらの言い分が正しいのか私にはわかりませんが、これから大塚家具がどうなっていくのか興味深く見守っていきたいと思っています。

官邸からの圧力はあったのか?

 菅官房長官をはじめ官邸から圧力があったという発言が、古賀さんから有りましたが、長く官邸で働いた経験のある高橋洋一教授によると、そういうことはないのではないかという話がありました。

 「官邸であれば、尻尾をつかまれるほどバカなマネはしない。官邸の職員の誰かがテレビ朝日に報道内容を確認していても、官房長官の指示はありえないし、職員も報道ステーションだけを狙ってやらない。オフレコ記者懇のメモだって、客観的とはいいがたい。」
 
 「筆者は、キャリア公務員でも数%しか経験しない官邸勤務がかなりある珍しい存在だが、官邸ではやることが一般の省庁より多いので、マスコミ対策ばかりやっていられない。それに、報道ステーションの世間に対する影響力を考慮すれば、今の官邸にとって特別の存在でもないことくらいは察しが付く。」

「もし、本当に官邸が圧力をかける気があるなら、放送番組審議会経由なんて官邸がやるような手口でないことは、古賀さんも知っているだろう。

おそらく古賀さんは何かをつかんでいるかも知れない。別の手口を具体的に国民に示せるなら、公益があるといってもいいと思う。」

 古賀さんが、古舘さんとのやり取りの中で官邸からの圧力があったというような発言があったのならば、ぜひ公開してもらいたいと思います。

 ただ、そういう話がなかったとしても、私は古賀さんを支持したいと思っています。

ハリルジャパン初陣

  ハリルジャパンの初陣はとても素晴らしかったと思います。もともと日本はアフリカの国々とは相性が良く、しかも相手もフルメンバーではなかったとは言え、FIFAランキング25位の国に、冒険的とも言えるメンバーで快勝できたことは見事だったと言えると思います。これから更に代表チームが進化するのではないかと大いに期待できる試合だったと思います。

 ハリルホジッチ監督の戦略や戦術が功を奏するかどうかは、Jリーグが大きく変われるかどうかにかかっています。ハリルホジッチ監督の最も大きな特徴は、大会中多くの選手を使うことで運動量で相手を圧倒することにあると思います。Jリーグのレべルが上がらなければ、それがそのまま代表チームのレベルに直結してしまいます。具体的にどう変わればいいのか私にはわかりませんでしたが、ハリルホジッチ監がそのことを具体的に示してくださいました。まず『体を大きくすること』、『球際』、『ずる賢さ』の3点です。

 フィジカルの強さ、強いコンタクト、自分も相手も大きな怪我をさせずに、カードも貰わずに守備、攻撃をこなすことがとても重要なのだと思います。
 
 それができるようになると守備が非常に強くなり、その守備を突破し得点するためには、運動量、スピード、トップスピードでのパスや強くて正確なシュート力が必要になってくるので、Jリーグが根本的に変わり、より世界の強豪リーグのレベルに近づくことができるのだと思います。日本代表への門戸は大きく開かれており、選ばれれば控えではなく試合に出場できる機会も多くあります。ハリルホジッチ監督の要求に応えることができれば、W杯のピッチに立てる可能性が誰にでもあるので、W杯出場を本気で目指す選手が増えれば増えるほど、Jリーグが世界レベルに近づくことが期待できるのではないかと思います。

 今年から2次予選が始まりますが、W杯までは3年以上あります。その間に代表チームが進化し、Jリーグが進化する時間は十分にあります。強くなるためになすべきことは具体的に決まっています。今よりも強くなることは確実で、世界と同等に戦える日本が見れるのではないかと大いに期待しています。

古賀さんばかりが悪者として批判される不自然さ

 元経産省の古賀茂明さんが、報道ステーションジャックということでニュースになっていますが、食ってかかったのは古舘さんの方で、古賀さんは普通に挨拶をしただけのように見えたのですがどうでしょうか。そのあともバトルのようになっていましたが、古賀さんにはそのような意図はなく、古舘さんが多くを語ることで、古賀さんは自分の言いたいことが言えずに残念がっていました。

 その後も古舘さんは自身の脱線を謝罪されていて、番組進行上問題があるとすれば、古舘さんの比重の方が大きかったように思うのですが、古賀さんだけが悪者のような記事ばかりになっているのがとても不自然なような気がします。

 古賀さんは、経産省時代も自分の信条を貫き、飼い殺しからいじめのような待遇を受けていて、そのまま黙っていれば経産省でまだ出世ができたかもしれませんし、最後の方でも天下りのポストが用意されてましたが、それも断る事で経産省を退職されています。

 その後も多くのテレビ番組のコメンテーターを降ろされても、自分の保身ではなく、自らの信条に基づいて日本のために発言され続けており、その古賀さんの悪口を言う人の良識を私は疑います。

 権力の意向ばかりを気にして、権力に擦り寄る人たちに、古賀さんを悪く言う資格は絶対にないと思いますし、本当に恥ずかしくないのか胸に手を当てて考えていただきたいと思います。

 ただ、古舘さんも決して権力に迎合しているのではなく、古舘プロジェクトのスタッフの生活も守らなくてはならない立場にあっても、敢然と政府批判をし続ける本当に勇気ある報道人だと思います。

 古賀さんは報道ステーションという、権力の言いなりならずに『権力の監視』というマスコミの役割をきちんと果たしている番組が、権力の圧力に屈しないで欲しいという思いからの発言だったのだと思います。

 古舘さんは古舘さんで、多数のスタッフやそのご家族の生活を守らなくてはいけない立場にあっても、ギリギリの戦いをしているという自負もあって、そのおふたりの強い想いからそういうやりとりになってしまったのだと思います。

 古舘さんは、機会があればまた古賀さんに出演していただきたいと言われていたので、自分の判断や行動が正しかったということを証明するためにも、また、古賀さんをコメンテーターとして呼んでいただきたいと思います。

 ただ、権力の意向を気にして、ほかの報道番組が古賀さんを出演させない中で、報道ステーションが古賀さんをコメンテーターとして出演させ続けてくださったことは、本当にありがたいことだと思っていました。

 テレビ朝日の早河会長や古舘プロジェクトの佐藤会長にも改めて感謝したいと思います。本当に難しい判断が続くと思いますが、権力を監視するというマスコミの使命をなんとか果たし続けていただきたいと思っています。

理性と感情

 理性の反対は感情であるということは、皆さんご存知だと思います。中には理性的な発言をされる方もいらしゃいますが、いわゆる右寄りの思想を持たれる方たちは、その発言が感情的な場合が多く、あまり理性的とは言えない場合が多いように思います。

 特にNHKの籾井会長は、最近はなんとか感情を抑えようと懸命な努力をされているように見受けられますが、以前はすぐに感情を露わにして、とても理性的な態度とは言い難かったように思うのですがどうでしょうか。

 菅官房長官も、普段はとても落ち着いた口調でお話になるのですが、時々感情を抑えきれなくなり、他国の外務大臣を一官僚呼ばわりされるなど、日本の政府のスポークスマンとしては、少し残念な気がします。

 その点、安部総理は常に微笑みをたたえ、ほとんど感情的な発言はされないので、さすがは一国を束ねる総理大臣であると敬服しています。

 しかしながら、だからこそ逆にとても厄介な存在であるとも言えると思います。

 安倍総理は典型的な『微笑みのファシズム』のような気がします。多くの人が、外面的な柔らかさに惑わされずに、安部総理がされようとしていることが本当に私たち国民にとって、生命や財産を守る上でプラスになるのかどうか、判断していただきたいと思っています。

安倍政権の暴走を許す官僚の下僕と化した民主党

 民主党は、政権交代の公約として、官僚主導の政治から政治家主導の政治に、また天下りを廃止して無駄のない行政を実現すると言っていましたが、政権についたとたん、すべての公約を保護にし、政治主導どころか、官僚の忠実な下僕と化し、自民党でもしなかった官僚への便宜ばかりを図ってきました。

 そして、その姿勢は、野党に下っても一切変わっていません。安倍政権が暴走を始めて、国民が対抗軸としての野党に投票しようとしても、野党らしさの一切ない官僚の下僕と化した民主党には投票することができませんでした。

 安倍政権が、官僚に便宜を図る政治をしていないとは到底言えませんが、官僚の大親玉である財務省が大反対をしている金融緩和を総理の一存で強行し、既に決定していた消費税10%を先延ばしして、財務省の面目を潰しても、日本の経済回復を優先したことは歴史に残る英断だったと思います。

 官僚の忠実なるしもべと化した民主党にはひっくり返っても出来ない芸当だと思います。

 しかし一方で、民主党が余りにもだらしないために、暴走とも言える安倍政権の極端な右傾化政策に、全くブレーキをかけることができず、日本が70年間培ってきた平和ブランドは、もろくも崩れ去ろうとしています。

 戦前回帰の動きがどこまで進むのか見当がつきません。

 自民党の憲法改正案には徴兵制は記されていませんが、この憲法草案が作成された当時に、テレビ出演した確か片山虎之助氏と舛添要一氏だったと思うのですが、徴兵制に関しては、国民投票が必要ない普通の法律として、国会で成立させると言っていた記憶があります。

 このまま集団的自衛権に関する法律が成立してしまえば、世界のあらゆる紛争地域に自衛隊員が派遣され、肝心の日本を守る自衛隊員が足りなくなる可能性があります。

 また、世界の紛争地域での武力活動の制限が大幅に緩和されることで、戦闘行為が大幅に増え、殉職される自衛隊員も少なからず増えていくのだと思います。

 人を殺し、殺される可能性が一挙に高まる自衛隊員になろうという人は今よりも少なくなり、自衛隊員の募集は困難を極めるのではないかと、現役の自衛隊幹部が報道ステーションで語っていました。

 どうか、憲法改正の国民投票という事態になった場合には、若い人は戦場にに行きたくないと、また、お年を召した方たちは、自分の子供や孫を戦場には行かせたくないというはっきりとした意志表示をお願いしたいと思っています。

恵村順一郎氏が報道ステーション降板

 恵村さんが報道ステーションを卒業されるのは本当に残念で仕方がありません。
 
 恵村さんが主張された金融緩和をせずに消費税を10%にするというのは今でも絶対に賛成することはできません。もしもそのような状況になっていれば、中小企業は軒並み倒産し、シャープやパナソニックといった日本の屋台骨と言えるような企業もどうなっていたかわかりませんし、それに伴って中小の工場も大量倒産は免れなかったと思います。そして景気は冷え込み小売もかなりの倒産を余儀なくされ、大手の小売ですら、販売規模の大幅縮小を免れなかったのではないかと思います。

 それらの大量倒産、大量解雇で職を失った方たちが大勢命を絶たれたのではないかと思うと、想像するだけでぞっとします。今は物価が上がる、賃金が上がらないということで大騒ぎをしていますが、もしも金融緩和をせずに消費税10%を決めていれば、そんな話ではなく、大量失業、大量自殺という事態になっていて、それで財政再建などという話は夢のまた夢ということになっていたと思います。

 しかしながら一方で、恵村さんは、安倍政権がマスコミにも大きな影響力を発揮する中でも、安倍カラーに真っ向から反対し、武力以外の国際貢献、武器輸出の反対、日本の平和ブランドの維持を一貫して主張し続けてくださいました。現代の桐生悠々とまではいかないかもしれませんが、彼に準ずる程のジャーナリストとして、頭が下がる思いでいっぱいです。

 特に世界的に「イスラム国」が非難を浴びる中で、その「イスラム国」がアメリカによるイラク戦争によって発生したと指摘された時には、『この人こんなこと言って大丈夫なのかな?』と心配になるほど、こころから感動しました。『第4の権力』としての誇りを捨てず、権力と真っ向から対決するジャーナリストがまだいたと、心を動かされました。

 日本はアメリカと行動を共にしても、世界が平和になるどころか、今までがそうであったように、テロが際限なく残酷さを増して勢力を拡大し、その片棒を担ぐことでこれから多くの日本人がテロリストから命を狙わるようになると思います。因果は厳しく、何らかの報いは必ずあると思います。本当に残念です。

 今まで本当にお疲れ様でした。これからのご活躍とご無事を心よりお祈りしています。戦前回帰のこの動きはもう止めることは難しいと思うので、ご家族のためにも無理をなさらずに、ご自分を大切になさってください。

 

ダルビッシュ投手の英語力

 レンジャーズのダルビッシュ投手が、英語で受け答えをしていたことに、日米の記者が驚いていたということですが、むしろ今まで英語を受け答えをしていなかったことに私は驚いています。

 ダルビッシュ投手は、子供の頃は英語でしか話していなかったそうで、1年目から英語を話すことを苦にはしていませんでした。

 ダルビッシュ投手は、多くの変化球を操り、すべてのボールがウィニングショットになりうるキレがあり、大きく強いからだがあるだけではなくて、非常に研究熱心で、頭も良く、相手の弱点を見極めて自分でピッチングを組み立てる能力に長けています。

 トレーニング方法や食事を中心にした体のメンテナンスの知識も豊富で、おそらく今すぐにでも大学で教鞭が取れるほどの知識や経験があるように思います。知能の高さ、子供の時から英語に親しんでいたことを考えると、むしろ、今まで英語でやり取りをしなかったことのほうが不自然だったように思います。

 昔、近鉄からジャイアンツに移籍したローズが、日本語がペラペラだったにも関わらず、通訳が仕事を失わないようにと、インタビューはずっと母国語(英語?)で答えていたという事例がありました。

 そんな理由があるのか、もしくはインタビューで英語で答えることでなにか誤解をされることを恐れていたのかわかりませんが、今はネイティブに近い英会話力があるように思います。

 かなり先のことだと思いますが、引退したあとはメジャーの指導者になったり、アメリカのテレビの解説者、もしくはアメリカの大学で教鞭をとることも夢ではないのではないかと今から期待しています。


 

白鵬関に国民栄誉賞を

 白鵬関にとって、こんなに努力して大鵬の記録を抜い、て日本一になっても思ったほど評価してもらえないし、稀勢の里関の方が応援が多いことがショックだったのかもしれません。

 しかし、日本の相撲界は面白いところで、強ければ人気が出るというところではありません。小さい力士が華麗な技を繰り出すことで人気が出たり、特殊な技の使い手や、パフォーマンスが面白いということで人気が出てきます。

 もしかしたら、モンゴル人だから人気が出ないと思っているのかもしれませんが、そんなことはないと思います。現理事長の北の湖理事長は現役の頃は余りにも強すぎて、決して人気があったとは言えません。九重親方も大人気の横綱でしたが、余りにも強すぎて相撲人気が衰え、若貴兄弟が現れるまで相撲人気が回復することがありませんでした。

 モンゴル人であっても、朝青龍はとても人気があって、出場すれば満員御礼になることが多かったように思います。しかし、白鵬関は朝青龍にはなれませんし、白鵬関が朝青龍のようなことをすれば、逆に叩かれるだけだと思います。

 白鵬関はここまで死に物狂いで稽古をして、前人未到の記録を打ち立てて、それでも十分に評価されずに、何のために頑張ってきたのかわからなくなっているのかもしれません。今は十分に評価されないのかもしれませんが、50年後、100年後にも、最強の横綱として語り継がれるように、これからも頑張ってもらいたいと思います。

 私は白鵬関に、是非とも国民栄誉賞を授与してもらいたいと思っています。国民栄誉賞は、もともと王貞治氏のためにつくられた賞で、王氏は日本国籍はありません。白鵬関も国民栄誉賞に値する力士だと思います。日本とモンゴルの友好をさらに深めるためにも、是非とも白鵬関に受賞していただきたいと思っています。

 それと、日本国籍を取得しなければ引退後相撲協会に残れないという規定も、そろそろ撤廃する時期が来ているように思います。もともと相撲は日本の神事で、その神事に世界から参加してもらえるということは、日本人にとって本当に誇るべきことだと思います。特にモンゴルから来た力士は、多くの力士が問題を起こした時に、角界の危機を支え続けてくれました。それを日本国籍を取得しないからといって、恩を忘れて相撲協会から追い出すようなことをすれば、まさに罰が当たると思います。

 また、モンゴル人であることに強い誇りを持ち、相撲協会の将来を捨ててもモンゴル人であり続ける潔さに、日本の武士道と共通する精神を感じます。むしろ日本人よりも日本人らしいのではないでしょうか。そこにこそ日本人に決して負けない強さの秘密があるようにも思います。

 言葉も習慣も分からずに誰よりも強くなるには、尋常ではない稽古量と忍耐力と精神力が必要なのだと思います。日本に是非とも残っていただいて、それをこれから日本の角界を背負って立つ若い力士に教えていっていただきたいと思います。

 白鵬関の国民栄誉賞と、モンゴルの力士が相撲協会に残って後進の指導にあたれるよう制度を変えることを、是非とも検討していただきたいと思っています。
 

 

 

 

 

 

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