2015/12/18
数十年遅れた人権意識
夫婦別姓を認めない民法の規定が合憲であるとの判決が下りましたが、日本は夫婦別姓を認めない唯一の先進国であり、国連からも批判されています。世界からは女性差別、人権意識の低い国というレッテルが貼られています。このように世界から蔑まされてもこのような規定にこだわる理由が分かりませんし、本当に恥ずかしく思います。
日本はなぜか戦前の法体系へのこだわりがあまりにも強く、行政でも先例主義に縛られる事例をよく見ます。
交通や通信、科学技術の発達によって世界は恐ろしいスピードで進んでいるのに対して、日本は時代に逆行するような事例もあって、この取り残され方は、今でも目に余るものがあります。
このまま、古い法律や先例にこだわり続ければ、分野によっては100年、200年も遅れを取るというおそれも十分に考えられます。
日本の産業競争力は世界でもトップレベルですが、あまりにも非合理的な政治、行政によって足を引っ張られて、先進国の地位から転落することも十分にあり得るのだと思います。
世界3位の経済大国にふさわしい合理的な行政と、世界に恥ずかしくない高い人権意識を持った国に生まれ変わり、「先進国の中では数十年遅れている」といった恥ずかしいことを言われることのないよう島国根性を捨てて、政治家、官僚、裁判官も、もっと誇りを持って仕事をしていただきたいと思っています。