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豊洲移転の延期

 今日小池都知事が築地市場の豊洲移転の延期を決めましたが、これは至極当然の判断だったのだと思います。オリンピックは1ヶ月にも満たない短期間のものですが、築地の移転の問題は、オリンピックよりもはるかに長い期間都民に影響を及ぼす問題で、食の安全の問題であり、世界に誇る日本の食文化の問題であり、東京の重要な観光資源の問題でもあります。

 少しでも安全上の問題があるならば、それが解決するまでは築地の移転は見合わすべきなのだと思います。その間の賠償問題は発生しますが、もしも今の時点で少しでも発ガン物質が土壌や地下水から検出されれば、その後当然更に汚染物質の漏洩が増大していくのは間違いなくて、これは東京都が賠償すべきべき性質のものではなく、土壌汚染対策工事の施工業者に全額請求すべきなのだと思います。

 そして、オリンピックの選手村から会場への移動の為の道路建設に関しては、当然間に合わなくなるので、ヘリなどの準備も必要になってくるのではないかと思います。その際には自衛隊のヘリの出動も考えておくべきなのではないかと思います。

 これは拙速に判断すべき問題ではなく、本当に土壌に問題はないのか、マグロの解体ができないといった問題もあって、一から見直さなければならないのならば、時間をかけて問題解決の道を探っていく必要があるのだと思います。これについてさらに予算が必要になるとしても、決して妥協せずに取り組んでいただきたいと思います。

 どんなにお金が掛かっても、全ての人が納得できる道をしっかりと探り当てていただきたいと考えています。

 
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ロシアW杯アジア最終予選

 9月1日からいよいよロシアW杯アジア最終予選が始まりますが、今の日本ならば1位通過も十分に狙えるのだと思います。しかし、そう簡単にはいかないのがW杯予選で、決して油断はできないのだと思います。

 ハリルジャパンの特徴は中盤でボールを奪ってからの速攻で、これは、相手が攻めてきた時には非常に有効で、ランキングが上位の国にも十分に機能する素晴らしい戦術なのだと思います。W杯本番では、この戦術をどれだけブラッシュアップできるかに決勝トーナメント進出がかかっていると言ってもいいのだと思います。

 しかし、アジア予選では完全にひいて人数をかけてゴール前を守る国があって、ハリルジャパンの所謂「堅守速攻」があまり機能しない場合があります。大切なのはまず1点を取ることで、これには緩急が非常に有効なのではないかと思います。試合早々速攻で点が取れれば、その後畳み掛けて圧勝ということもあるのだと思いますが、それができない時には、慌てずパスを回して自分たちは体力を温存し、相手守備を走らせて体力を奪うということに重点を置いてもいいのではないかと思います。

 そして、相手に日本はなかなか攻めてこないと思わせたところで、1本のロングパスからのシュートや、サイドのドリブル突破からのセンタリングで点を取るというのが、今までの試合を見てきた中で最も効果的な攻め方なのではないかと思います。

 その時に、日本のサイドバックは皆速くて低いセンタリングを得意とするのですが、ひいて守られた場合はゴール前に人数がかかっているので、低いセンタリングだと相手ディフェンスに当たってしまうシーンをよく見ます。そこで、ハーフナー選手のような上背のある選手を入れて、普通の山なりのセンタリングを上げれば、競り合いで負けることはまずないのではないかと思います。ハーフナー選手でなくても、日本人の方が背が高い場合には、非常に有効なのではないかと思います。

 1点取ってしまえば、相手は攻めざるを得なくなり、守備も大きく崩れる場合が多いので、速攻や得意のパスサッカーからの攻めを織り交ぜながら、相手を圧倒することも十分に可能なるのだと思います。

 守備に関しては、やはりカウンターに最も注意を払うべきなのだと思います。カウンターをさせないためには、まずは、ボールを持った選手に前を向かせない、ドリブル突破をさせない、いいロングパスを出させない、ということが重要なのだと思います。そのためにはボールを持っている選手には必ず距離を詰める、抜かれそうになったら体を当ててファールで止める、その間にしっかりと戻って人数をかけてゴールを死守するということが大切なのだと思います。

 ハリツホジッチ監督になってからは、それがしっかりとできてきているので、それさえしっかりとできれば、まず失点することはないのではないかと思います。

 それでもW杯予選は何が起こるかわかりません。油断せずに1試合1試合確実に勝ち点を重ねて、W杯出場を勝ち取ってもらいたいと思っています。
 

生前退位と憲法改正

  天皇の生前退位に関して、制度化には「憲法改正が必要」と内閣法制局が指摘していていることが明らかになりました。憲法第1条で天皇の地位は日本国民の総意に基づくと定めていて、天皇の意思で退位することはこれに抵触するという理由なのだそうですが、天皇陛下ご自身の意思だけではなくて、第三者機関を設けてそこで判断をし、国会が全会一致で承認するという形を取れば、憲法違反にはならないのだと思います。それでも足りないということであれば国民投票を加えてもいいのではないかと思います。

 戦前の指導者は官僚も含めて、終戦時に「天皇制の存続」と「国体の護持」の二つを最優先事項に定めていて、まずは「天皇制の存続」を確保し、その後、国体の復活を改めて実行に移すということを決めていました。

 1955年自由党と民主党が合併し自由民主党を結成した際に、国体の復活のための自主憲法の制定を党是としたことは明らかで、今回の天皇陛下の生前退位の御意向は、戦前の国体の根幹を成す皇室典範の改正につながるため、政府与党があらゆるいちゃもんをつけてくることは十分に予想できました。
 
 生前退位に関しては、今の皇太子が天皇になることで、皇太子が空席になり、秋篠宮の処遇がどうなるかということが問題になると言われていますが、これは全くのナンセンスな問題で、生前退位の有無にかかわらず、今の皇太子が天皇になった時点で確実に問題になることで、皇室典範の改正は避けられないのだと思います。

 憲法の改正がなくとも、生前退位を可能にすることは十分に可能なのだと思います。憲法改正が必要だからという理由でこの問題に決着をつけてはならないと思いますし、この問題は決してうやむやにしてはならないと思います。遅かれ早かれ皇室典範の改正は避けられない以上、天皇陛下がお元気なうちに十分に推考を重ね、長きにわたって施行されうる皇室典範の改正がなされるべきなのだと思います。

 これまで私を捨てて国民に尽くしてこられた陛下の御意向が実現できるように、次の国会で十分に話し合って、生前退位が実現できるように全力を尽くしていただきたいと思っています。

日本が史上最高のメダル数を獲得できた4つの要因

 今回のリオで日本が史上最高のメダル数を獲得できたのは、4つの要因があるのだと思います。

 まずひとつめは、なんといっても各選手の子供の頃からの血の滲むような努力の結果なのだと思います。金メダリストの多くは親や家族ぐるみで子供の頃から鍛錬を重ねている選手が非常に多くて、この努力なくしてこのような素晴らしい結果はありえなかったのだと思います。

 また、日本独自の伝統的な技や訓練方法に加えて、世界のあらゆる情報を積極的に取り入れて、世界で勝てる技術が身についてきたのも大きいのではないかと思います。世界から様々なものを取り入れながら、日本人にあったものに応用して世界に勝てる工夫ができるということは、スポーツに限らず、あらゆる分野で見られる日本のお家芸とも言えるのだと思います。

 圧倒的な努力の量と世界に勝てる工夫を編み出す力があれば、これからも世界と互角以上に戦えるのではないかと期待しています。

 ふたつめには、以前に比べると、国が選手のためにお金を使い、施設を用意し、各選手のパフォーマンスを十分に引き出せる環境が整いつつあるということは言えるのかもしれません。

 また、国だけではなくて、それぞれの競技に関係するメーカーや、広告のために契約しているスポンサーが十分な資金や、優れた道具、体調管理に必要なあらゆる環境を用意しているということも非常に大きいのではないかと思います。

 官と民が、それぞれで選手をバックアップすることで、選手のポテンシャルが最大限に発揮できるコンディション作りに大きく貢献しているとも言えるのだと思います。

 みっつめには、これは、水泳から顕著になってきたことなのだと思うのですが、個人競技であっても、ライバル同士が足の引っ張り合いではなくて、切磋琢磨して日本チームとして励ましあい、力を合わせて世界と戦うという体制が、様々な競技で見られ始めているということがあるのだと思います。

 陸上の短距離では、普段はライバルの4人が抜群のチームワークを見せて、100メートルでは決勝に一人も進んでいないのに、400メートルリレーでは、銀メダルを獲得しました。チームプレイが得意であるというのは日本の大きな特徴なのだと思います。

 日本人は短距離よりも長距離のほうが得意と言われていましたが、今は全く逆転してしまっていると言っていいのだと思います。長距離は、連盟に加盟する各実業団が中心に選手を育てていて、日本のチームという意識は全く生まれてこないのだと思います。長距離は一般ランナーや、実業団に所属しない優秀な選手もたくさんいて、日本陸連が主催者となって、日本代表チームを作って合宿を張るということもあっていいのではないかと思います。そこで学んだことを各実業団に持ち帰ることで、長距離界全体の底上げにもつながるような気がします。

 チームになることで大きな力を発揮するという日本人の特徴を生かさない手はないと思います。是非とも様々な競技で取り入れていただきたいと思います。

 そして最後に、やはりドーピングに対する対応がかなり厳しくなってきたということは、日本人にとっては大きなプラスになったのは否定できないのだと思います。

 外国人がスポーツをビジネスとして捉えている部分が非常に大きいのに対して、日本人はスポーツをビジネスという部分よりも、「道」として捉えている人が多いような気がします。ドーピングのような卑怯な手を使って勝っても意味がないと思っている選手も非常に多いと思いますし、日本人の美徳として、ルールをしっかり守るということがあるのだと思います。

 日本人は、ドーピングをしている選手と互角に戦ってきた歴史があって、その状態で、ドーピングが許されない環境が広がっていけば、日本人のメダル獲得の確率が確実に上がってくるのは当然のことなのだと思います。今回のメダル獲得数は、その部分も少なからずあったのではないかと思います。

 これから、更にドーピングに対する対応は厳しさを増していく可能性があって、真面目に競技に取り組んできた日本人にとっては有利な環境が整いつつあるのではないかと思います。

 これらの状況から見ると、東京オリンピックは全てホームの試合となることもあって、更なるメダル獲得が期待できるのだと思いますが、いいことばかりではないように思います。

 レスリングの吉田選手や、伊調選手、体操の内村選手など、東京五輪に出場するのか、また、ほかの金メダリストも含めて、東京で再び更なるピークに持ってこれるのか、予断を許さないのだと思います。

 東京での日本の更なる躍進は、新しい若い選手がどれだけ現れて、めざましい成長を遂げられるかにかかっているのだと思います。新しい力の台頭に是非とも期待したいと思っています。

韓国人学校問題

 舛添前都知事が、韓国人学校に対して増設のための土地を有償で貸与することを決めましたが、私も「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということや、多くの人の嫌韓意識もあって、このことには反対でした。

 しかし、実際には、韓国にある日本人学校が老朽化し、その建て替えに姉妹都市であるソウル市が便宜を図ってくれたお返しという意味があって、これは無下に反対するわけにはいかない問題なのではないかと思っています。

 韓国に住む日本人にソウル市が便宜を図ったのに対して東京が何もしないとなると、韓国人に日本人を批判する格好の材料を与えてしまうことにもなるでしょうし、韓国に住む日本人にとっても、決してプラスにはならないと思います。

 何よりも人ととして、恩知らずの行為は恥ずかしいとしか言いようがありません。

 まずは、韓国に住む日本人のために、また、恩知らずということにならないために、計画通りに韓国人学校への土地の貸与を行うべきだと思うのですがどうでしょうか。

木村さんを悪く言うのはやめて欲しい

 木村さんほど「お金よりも大切なものがある」ということを地で行く人はあまりいないのではないかと私は思っています。木村さんは、CM一本のギャラが1億円と言われ、そのCMが十数本あるので、CMだけで10億円以上稼いでいると言われています。しかし、今はわかりませんが、以前「どんなに視聴率が出ても給料制なので自分には全く関係がない」ということを公の場で発言したことがあって、おそらく木村さんの収入はCM収入の10分の1もないのではないかと思います。実際に、長者番付が発表されていた頃に木村さんの名前が出たのは、写真集が出た時だけで、その他の年は木村さんの名前が出ていた記憶がありません。そのことから、最近まで毎年のように木村さんの独立が取り沙汰されていました。
 
 しかし、事務所や仲間、後輩を裏切ることは絶対にしない人ということは私は分かっていたので、絶対に独立することはないと確信していました。木村さんは信念の人であることは間違いないのだと思います。

 結局、円満退社であるならば、飯島さんの手腕もあることからSMAPの活動が制限されることはなかったのだと思うのですが、紅白の司会をめぐってメリーさんの逆鱗に触れてからは、独立すればSMAPの活動は大きく制限され、芸能界から干されることは火を見るよりも明らかだったのだと思います。小さな事務所でも独立すれば仕事はほぼなくなってしもうもので、最大手のジャニーズ事務所ならば芸能人生を断つことなど造作もないことなのだと思います。そうなれば、メンバー全員の芸能生命が終わってしまうだけではなくて、SMAPを支えてきた多くの熱心なファンの人達にも悲しい思いをさせることになるので、木村さんは一人事務所残留を決めてメンバー全員を守ったのだと思います。長年に渡って事務所に貢献してきた木村さんだったからこそ、メンバー全員がお咎めなしということにできたのではないかと私は思っています。

 今回の解散は、木村さんがメリーさんやジュリーさんとハワイに家族旅行に行っている間に起こったことで、飯島さんを追い出した張本人と旅行をしていることに香取さんが激怒したと言われています。しかし、木村さんは恩義を非常に重んじる人で、恩人である飯島さんに対する思いも当然あるのは明確で、そう考えると、SMAPの今後を守るための接待だったと考えるのが自然なのではないかと思います。

 これは、メンバーを守ることはもとより、少しでも仕事が減ることになれば、熱心なファンがまたCD購入運動をして、余計な出費をさせさせてしまうことを嫌っての行動とも言えるのだと思います。

 木村さんは決してお金や打算で行動する人ではないと私は確信しています。メンバーやファンのためというのが大きいのではないかと思います。木村さんのような大スターが接待をするなどということは考えられないことだとは思いますが、木村さんはそういうことができる人なのだと思います。

 この件で木村さんに悪いイメージがついて、木村さんの芸能活動が減少するようなことがあれば、本当に残念で仕方がありません。

 どうか、真実が明らかにされない間は、憶測で人を悪く言うのはやめていただきたいと思います。これ以上SMAPの活動が制限されるような行動は控えていただきたいと思います。これは彼らのためだけではなく、応援してきた熱心なファンの人たち、彼らの活躍を楽しみにしてきた多くの人々のためでもあるということを理解していただきたいと心から思っています。

 

SMAPの解散と香取さんの去就

 SMAPが解散するとは思っていなかったので、正直かなり驚きました。しかし内容を聞いてみると、SMAPらしい解散だなと不思議と納得できる内容でした。

 これは私の推測なのですが、結局、SMAPを育てた優秀なマネージャーの飯島さんとジュリーさんの争いに、SMAPが巻き込まれたというのが真相なのだと思います。争いを避けるために独立を申し出た飯島さんに、恩のあるSMAPのメンバーが行動を共にするという形で円満退社する予定が、嵐に紅白の司会をと希望していたメリーさんの意思に反して、飯島さんが最後にSMAPを司会にしようと画策して、のど自慢にSMAPを出演させたりしたことが、メリーさんの逆鱗に触れ、円満退社がその時点でなくなったのだと思います。

 円満退社でなく独立ということになれば、テレビ業界で強大な力を持つジャニーズ事務所がSMAPを干すことは簡単で、木村さんは、メンバーのタレント生命を守るために、一人ジャニーズ事務所への残留を決めて、メンバーの独立を思いとどまらせたのだと思います。

 しかし、その行動は香取さんにとっては、恩人への恩義よりも自らの仕事、言ってみればお金を優先させた行為としか思えなかったのだと思います。たとえ自分が生活に困るようなことになったとしても、人生の恩人とも言える飯島さんへの義理を優先させたかったのだと思います。
 
 また、理は香取さんの方にあって、ジャニーズ事務所にとっても大恩人である飯島さんを、ジュリーさんのために追い出したジャニーズ事務所に対する恨みがまずあって、しかも香取さんは、飯島さんのために芸能活動を続けていたフシがあります。

 香取さんからみれば、木村さんの行動は、大恩ある飯島さんを裏切り、自分の生活のために非のあるジャニーズ事務所に寝返ったようにしか見えず、絶対に許せなかったのだと思います。

 木村さんにはメンバーの芸能生命を守るという正義があって、香取さんには大恩人に報いるという正義があって、その両方が相容れることができずに今回解散という結果に至ったのだと思います。

 おそらく、この解散は香取さんの信念に基づいたもので、5人でもう一度再結成ということはないのではないかと思います。SMAPのコンサートや楽曲を楽しみにしていた人たちには非常に大きな痛手になるとは思いますが、その他の活動はスマスマが終わるくらいで、事務所と争って解散ということではないので、個々人の活動はそれほど変わらずに続くのではないかと思っています。

 ただ問題は香取さんで、香取さん自身が飯島さんのために仕事を続けていたといった話が聞こえてきて、ジャニーズ事務所を辞めたいと言っていたのを中居さんが止めたという話も聞こえてきています。

 長い芸能活動の中で、蓄えも十分にあると思いますし、香取さんの知名度、能力なら言えばどんな仕事を始めても成功するのは間違いないと思います。解散して一人になってしまうと、引退を止める人がいなくなってしまって、そのまま芸能界を引退してしまうおそれは否定できないのではないかと思います。

 SMAPというグループはなくなってしまいますが、それぞれが思う場所で活躍するのであれば、私はその活動を楽しみたいと思っています。木村さんや稲垣さんのソロ歌手としての活動もあるのであれば楽しみでもあります。

 できれば香取さんも、身を引いた飯島さんのためにも芸能界に残って活躍していただきたいと思います。

 今回の騒動では、伝説のアイドルグループとして常にトップランナーとして確固たる地位を築き、全く衰えることのない人気を博していたSMAPが、こうも簡単に解散してしまうとは夢にも思っていませんでした。

 まだ、今年いっぱいは5人の活動が見られるので、できる限り楽しみたいと思います。このような形になったあとも顔を合わせて仕事をするのは大変だとは思いますが、頑張ってもらいたいと思っています。

サッカー日本代表と手倉森監督

 サッカーオリンピック日本代表が、残念ながら決勝トーナメントに進出できませんでした。非常にいいチームだったので本当に残念です。

 しかし、ひとつだけ解せないことがあります。ブラジルはオーバーエイジ枠でネイマールを招聘したのに対して、手倉森監督はA代表の常連ではない選手を招聘し、その一人の藤春廣輝選手のオウンゴールが結局決勝トーナメント進出を阻む決定的な失点となってしまいました。

 A代表常連のJリーガーも何人もいましたし、ネイマールが出場できたのであれば欧州組の招聘も可能だったのではないかという中でのこの人選は、全く納得がいきません。日本人で最も優れた選手の数人が招聘できなかったのであれば、オリンピック出場を決めたUー23の選手だけでオリンピックに臨んだ方がこのような結果になっても納得出来たのだと思います。

 また、ブラジルはホームで非常に有利であるにも拘わらず、勝つためになりふり構わずネイマールを招聘しましたが、日本は本当にオリンピックで優勝しようという気があったのか、少なくとも格上であるブラジルよりも勝利に対する執念が劣っていたことは明確なのだと思います。格下の日本はブラジル以上になりふり構わず必死な姿を見せるべきだったのではないかと私は思います。そのことに関しては、帰国して十分に説明をしていただきたいと思っています。

 しかし、手倉森監督は、「勝てない世代」と呼ばれていた選手たちを見事に育て上げ、オリンピックでも十分に戦えるチームを作り上げたのは間違いなくて、優れた手腕を持った指導者であることは誰もが認めるところだと思います。

 契約満了ということで日本代表からは離れることになりますが、遠くない将来に日本代表に戻ってきて、優れた手腕を発揮していただきたいと心から願っています。

 手倉森監督、選手たち、そしてオリンピックに出場できなかった選手も含めて、本当に素晴らしい試合の数々を見せていただけて、満足していますし感謝しています。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

内村選手に国民栄誉賞を

 内村選手は今回のリオオリンピックで団体総合、個人総合で金メダルを獲り、個人総合では2連覇を果たしました。世界選手権では前人未到の6連覇を果たし、今回、個人総合で逆転され2位に終わったウクライナのベルニャエフ選手は、フェルプス選手やボルト選手と並ぶ選手と絶賛しています。

 今回の個人総合では、採点が甘かったのではないかという指摘がされましたが、今までのオリンピックの歴史の中で、白人との戦いで、日本人に有利な判定がなされた記憶はありませんし、もしも甘い採点がなされていたならば、鞍馬やつり輪でも15点以上出ていなければおかしいことから、間違いなく公正な採点がなされたと私は確信しています。

 内村選手は世界中から認められた存在で、その抜群の成績や日本人の大きな期待に応えて結果を出し、人気も高いことから、国民栄誉賞に十分値するのではないかと私は思っています。

 もしも内村選手にふさわしい栄誉が与えられなければ、世界から日本の見識が疑われるのではないかと思います。

 是非とも政府は内村選手に国民栄誉賞を授与すべく検討をしていただきたいと思っています。

小池都知事の可能性

 今回の都知事選は、舛添氏の政治とカネの問題を受けてのもので、同じ轍を踏まないために、小池氏以外の候補が当選するよう、可能性が高かった増田氏に私は投票しました。

 しかし、小池氏が他候補を圧倒する形で当選を果たし、とても残念ですが、どうかまた政治とカネの問題で任期途中で辞任という形にならないことを祈るばかりです。

 小池氏が都知事となりましたが、決して悪いことばかりではないことが少しずつわかってきました。

 まずひとつめは、絶対的な権力となりつつある自民党とひるむことなく戦って、圧勝を収めたことで、小池氏は決して権力に屈しない人であることがわかりました。今の政権は、結局支持団体の票を固めるための政治に終始して、国民全体のための政治という視点が少しかけ欠けているようにも思えます。小池氏は、そういったしがらみが一切なく、都民のための政治に焦点を当てることが可能な都知事とも言えるのだと思います。

 ふたつめは、莫大に増えていくおそれがあるオリンピックの予算を厳しく監視して、縮小できた予算を今ある子育てや待機児童、介護の問題に振り当てられる可能性があるということです。

 もともと都民の3分の1くらいの人はオリンピック開催に反対で、その予算を山積する問題に投じて欲しいと思っていました。私もその一人で、コンパクトでリーズナブルなオリンピックで、しかも経済効果が高いということを真に受けて賛成に回ったのですから、この公約はなんとしても実現してもらいたいと思います。

 日本には数多くの国際的なイベントを成功させてきたノウハウがあるわけですから、低予算でも立派なオリンピックが開催できることを世界に示していただきたいと思います。オリンピックが成功することは日本にとっては当たり前のことで、多額の予算を投じてオリンピックを成功させても、そのあとに莫大な借金が残るようであれば、それはオリンピックが成功したとは言えないのだと思います。オリンピックはどれだけ利益が出たのか、その後のレガシーがどれだけその地域のために役割を果たせているのかを含めた形で成否を判断する必要があるのだと思います。

 また、オリンピックの予算が莫大に増加している背景に、利権がらみで暗躍している議員がいるという噂があります。

 小池都知事を最初から推薦し、自らの進退をかけて応援し続けた元東京地検特捜部の若狭氏は、副知事になって、オリンピックの利権の追及をするということを明言しています。

 副知事の任命には議会の承認も必要で、与党が若狭氏の副知事就任に難色を示すのではないかと若狭氏自身が言及していましたが、そこで強く若狭氏の副知事就任に反対する議員がいれば、その議員こそが利権の恩恵に預かっていると強く疑わざるを得ません。マスコミには、若狭氏の副知事就任に反対する議員の名前の公開をお願いしたいと思います。議員の皆さんには、自ら潔白であると主張するのであれば、若狭氏の副知事就任を快く承諾していただきたいと思っています。

 最後に小池氏の都知事選に圧倒的に勝利したという事実自体が、日本の政治を大きく変えるエポック・メイキングな役割を果たす可能性があるのだと思います。

 今の政治は、組織票を固めることに終始し、国民全体の政治とは程遠い状態にあると言わざるを得ません。選挙に勝ち続けるには組織による固定票がどうしても必要であるという認識から脱することは難しいのだと思います。
 
 対して今回小池氏は自ら風を起こし、その風に乗ることで固定票をも覆し、圧倒的な勝利を収めました。

 国政では今自民党が圧倒的な状況がずっと続いていますが、これは組織の票だけではなく、安部総理自身が、官僚の中の官僚とも言うべき財務省と真っ向から対立し、金融緩和を続け、消費増税を自ら延期し、日本の経済の好調をなんとか保っているという事実が大きいのではないかと思います。経済が好調である限り、自民党に風は吹き続けるのだと思います。

 逆に、風には「逆風」という風もあります。民進党は、民主党時代に官僚と戦うと豪語し政権を取りましたが、そのあとの行動は、国民との約束をことごとく破り、官僚のポチと成り果てて、野党になってもその姿勢は一切崩れることがありません。

 その様な姿を国民は厳しく見ています。政権から脱落して以来、ずっと強い逆風が吹き続けているのだと思います。

 政治家は皆、風はすぐに変わってしまい、風だのみの選挙はできないと考えているのかもしれませんが、それは自らの行動で風向きを変えてしまっているということに気づくべきだと思います。

 安倍総理のアベノミクスに対して不満を持つ人はたくさんいますが、それでも総理が懸命に手を打ち続けていることを国民の多くは見ています。ですから多少風は弱くなりつつあるのかもしれませんが、その風が逆向きになることはありません。

 多くの政治家が風を起こし、その風を吹かせ続ける努力をすることが、政治家として長期に渡っていい仕事をすることにつながっていくと私は確信しています。

 小池都知事も、約束したことを全てできなくても、それに向かって努力する姿勢を見せ続ければ、風の向きが変わることはないと思います。是非とも頑張って、東京都に山積する課題の解決に全力を尽くしていただきたいと思っています。

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