2017/10/29
JFK暗殺に関する機密文書の公開
アメリカのケネディ大統領暗殺事件に関する約2900点の機密指定資料が10月27日公開されました。真相が解明されるような新たな事実が見つかったというようなことはなく、残りの文書が公開されたところで真実が明らかになるということはないのかもしれません。今回の文書が公開されてもいまだにリー・ハーヴェイ・ オズワルドが犯人であるとの主張が変わらないことから、真実が明らかになることはないように思います。
当初からオズワルドは犯人ではないのではないかと言われていますが、オズワルドは射撃が非常に下手であったこと、検察が主張する通りの当日の行動は難しいこと、あの時間で3発の弾丸を発射すること自体が無理であること、その弾丸の動きが常識的に考えられないことなどからオズワルドに犯行は不可能と言われていました。
そして、2008年2月21日、日本テレビで放送された「JFKは俺が撃った。シカゴ刑務所からの爆弾告白」という番組の中で、シカゴ刑務所に服役中のジェイムズ・ファイルズという男が、俺がケネディを撃ったと主張しています。1994年FBIは彼の証言は信用に足るものではないと結論づけましたが果たしてそうなのでしょうか。
彼はグラシノールの丘からレミントン社製のファイヤーボールというハンドガン式のライフルでケネディ大統領を狙撃し、おそらく自分が発射した弾丸がケネディに致命傷を負わせたのではないかと語っていました。実際に暗殺現場に居合わせた一人が、グラシノールの丘のあたりから炎と白煙が上がるのを見たと証言しています。大きな炎が上がることがファイヤーボールの特徴で、ファイルズの証言とも一致します。番組ではその時白バイ無線が拾った銃声を日本音声研究所に持ち込んで分析を依頼したところ、オズワルドが使用したとされるカルカノの音声波形とは一致せず、ファイヤーボールの後継型の量産型のもの(現在ファイヤーボールの生産は終了しているため)の波形と一致したことが判明しました。
もしこの裁判が日本で行われていれば、暗殺の凶器がカルカノではないこと、その他の事情を勘案してオズワルドが実行犯であるという判決は間違いなくくだされないのだと思います。そしてファイルズの証言、凶器がファイヤーボールだったということは当局も知りえない真犯人のみが知る事実で、「秘密の暴露」として認定され、自白の信ぴょう性が認められる可能性が高いのではないかと思います。
様々な陰謀説がささやかれていますが、まずはオズワルドによる単独犯行ではなく犯人がほかにいること、組織的な犯行である可能性が高いということから明らかにされる必要があるのではないでしょうか。