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マススタートにおける高木菜那選手のメリット

 高木菜那選手が膝を痛めていたことを知って本当に驚きました。ケガをしながら金メダル二つは本当に立派なことだと思います。

 マススタートで優勝候補のひとりであることは知っていましたが、実際に金メダルを獲得できるとは思っておらず、ニュースを見てかなり驚きました。そして、これからリハビリに専念しなければならない状態であることを知ってさらに驚きました。

 しかし、マススタートという競技の性質上、小柄であってパシュートの練習を長期間行ってきた高木選手には本当に有利な競技であったことを改めて認識させられたように思います。

 まずひとつめは小柄であるということで大きな選手の後ろにぴったりとくっつくと風の影響をほとんど受けないというのは大きいのだと思います。競技中の空気の抵抗は思ったよりも大きくこの影響がほとんどないというのは、競技終盤で体力的に大きな差になるのだと思います。

 ふたつめは個人の練習と並行してパシュートの練習に、他国よりもかなりの時間を費やしたというのは大きなアドバンテージになったのだと思います。

 日本のパシュートのチームは美帆選手、佐藤選手、菊池選手と身長がバラバラで、体格が同じような選手のチームよりも動きを合わせるのは難しいと言われていました。体格の違う選手の動きに合わせる練習を徹底的にしていたことで、マススタートでも速くて大きな選手にぴったりとくっついて間に他の選手を入れさせないということが難なく出来たのだと思います。

 最後に菜那選手が小柄であるということは、菜那選手の後ろに付いた選手はかなりの風の抵抗を受けざるを得ず、体力の消耗が激しくなったということもあったのではないかと思います。

 これらの要素が重なって、怪我をしながらでの金メダルにつながったのだと思いますが、小柄でありながら世界と戦えるだけの練習に耐えたからこその金メダルだったのだと思います。

 スピードスケートは、やはり小柄な選手にはあまり有利ではないスポーツなのかもしれませんが、そのデメリットを大きなメリットに変えて、膝のケガを抱えながら金メダルを獲得できたことは、多くの人に勇気を力を与えてくれたように思います。

 これから競技を続けるかどうかはわかりませんが今はしっかりとリハビリに専念して、怪我を治していただきたいと思います。

 本当におめでとうございました。感動をありがとうございました。

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青い衣装の選手が優勝するというジンクス

 女子フィギュアスケートで青い衣装の選手が優勝するというジンクスがありますが、平昌ではザギトワ選手もメドベージェワ選手も赤い衣装を着て金メダルと銀メダルに輝きました。しかし、青がいいというのはただのジンクスではなくスポーツ科学的に見ても理にかなっているのだと思います。

 青は集中力を増す色と言われていて、そのことから陸上のトラックが青色に染色されてる場合が増えているように思います。ウサイン・ボルト選手が世界記録を達成したトラックの色は全て青色で、理論的も実証的にもほぼ確立された理論と言っていいのだと思います。

 個人差はあるのかもしれませんが、暖色系の色を見るよりも青のような寒色系の色を見るほうが興奮状態を抑える効果は高く、緊張状態の中では、落ち着かせる色を見ながらのパフォーマンスのほうが、より完成度が高くなるのは間違いないように思います。

 アスリートは、緊張状態のβ波とリラックス状態のα波が等しく出ている時が最も集中力を発揮できると言われています。その意味では衣装を青色にすることで興奮状態を抑え、α波とβ波を均衡させることでパフォーマンスが上がるということは十分に考えられることなのだと思います。

 今回はオリンピックということでリンクのフェンスにスポンサーのロゴはありませんが、その他の大会ではスポンサーのロゴでびっしりと埋められています。選手はジャンプの際に企業のロゴを目印にしてジャンプをしていると聞いたことがあります。その企業のロゴの色が暖色系であるか寒色系であるかで選手のパフォーマンスに大きな影響があるのは間違いないように思います。

 今回の平昌のフェンスは紫色で、女子フィギュアは空前絶後と言えるほどの高いレベルの争いが繰り広げられました。それに比べて荒川静香選手が金メダルを獲得したトリノのフェンスの色はオレンジで、多くの選手が転倒する中で青色の衣装を身につけた荒川選手が完璧な演技を見せて見事に1位を獲得することができました。ここでも色が選手のパフォーマンスに影響するという傾向が見てとれるのだと思います。

 最近のフィギュアスケートの世界大会のリンクのフェンスには赤い色の企業のロゴが増えているように思います。大会のレベルを上げるという意味でも、選手のケガを防ぐという意味でも、選手本位の環境づくりを進めていくことはとても重要で、スポンサー企業のロゴの色の制限をするべきだと私は考えています。

羽生選手五輪連覇、宇野選手と金銀独占

 男子フィギュアスケートは羽生選手が五輪連覇、宇野選手と金銀を独占できたということで、最高の結果を得ることができたのだと思います。

 特に羽生選手は昨年の11月に右足関節外側靱帯を損傷して、オリンピック直前まで練習できないという絶体絶命の状況から金メダルを獲得できたのは奇跡とも言えて、羽生選手だからこそ出来た快挙なのだと思います。

 苦境に立たされても決して焦ることなく状況に応じて適切な対応をして自分を信じ抜けば、勝利を掴むことができるということを実証してくれたのだと思います。今困難に直面している人、自分を信じ挑戦している人たちに勇気と大きな力を与えてくれたのではないでしょうか。

 2011年の東日本大震災の被災者でもある羽生選手が絶体絶命の危機を乗り越えて五輪連覇を達成できたことで、今も被災に苦しむ方々も本当に喜んでいらっしゃると思います。羽生選手の勝利が、これからも困難に立ち向かい、大切な人を失った悲しみを抱えながらも強く生きる力になってくれればと、日本中の人々が願っていると思います。

 このオリンピック連覇はただの連覇ではなく、ソチオリンピックの翌年から通常では考えられないような困難の連続を乗り越えての66年ぶりの快挙で、羽生選手は日本の誇りなのだと思います。さらに冬季オリンピック1000個目の金メダルということで、スポーツの神様からのささやかなプレゼントなもいただけたのではないでしょうか。

 羽生選手、宇野選手本当におめでとうございました。宇野選手には北京オリンピックでの金メダルを期待しています。

重苦しい空気を一変させた原選手

 開会当初は、やはりオリンピックは特別な大会で、簡単にはいかないということを改めて痛感させられていました。

 メダル確実と思われた高木選手がスピードスケート3000mで5位となり、フィギュア団体も5位に終わり、平昌全体が日本選手にとって重苦しい空気に包まれている感じがして、もしかしたらトリノオリンピックの時のようにメダル一つという結果にもなりかねないと思っていました。

 その空気を打ち破ってくれたのがモーグルの原大智選手で、重苦しかった空気が一変し、メダルラッシュにつながっているのだと思います。平昌オリンピックMVPと言ってもいいように思います。

 今回なかなか金メダルまで届きませんが、高梨選手、平野選手、渡部選手にしても、持てる実力を最大限に発揮してのメダル獲得で、日本のスポーツ界全体が、メンタル面においてはひとつ上の次元に進めたように思います。

 また、一人の選手が複数競技に参加するメリットは非常に大きいと感じる大会でもあると思います。複数種目に挑戦することで開発される能力もあるでしょうし、なにより4年に1度というとてつもないプレッシャーを分散できるのは非常に大きいのだと思います。また、大会会場の状況やオリンピック独特の雰囲気を複数回経験でき、その経験を活かす試合が何度もあるというのは、一競技にしか参加しない選手よりも圧倒的に有利と言えるのではないかと思います。

 オリンピックを目指す選手はできる限り多くの種目に参加できるよう努力をすることで、日本全体のメダル数増加につながるのではないかと思います。

 まだ寒くて厳しいオリンピックは続きますが、最低でも3つの金メダル、そしてなるべく多くのメダル獲得が実現できるよう、選手には実力を出し切って欲しいと思います。

 今回の大会で、日本選手は大きく変わったと言われるような大会にしていただきたいと思っています。

トランプ大統領の言動が命取りになるおそれ

 トランプ大統領に関しては、かなり癖のある人物だとは思っていましたが、極端な格差に苦しむアメリカにとってはクリントン氏よりもむしろ適任なのではないかと思っていました。

 選挙中はかなり極端な発言をしていましたが、支持率の動向や三権分立の中で出来ることとできないことがはっきりしてきて、極端な発言は影をひそめ、出来ることから始めることでかなりの成果が上がるものだとばかり思っていました。

 しかし、その言動は選挙中と全く変わらず、自分の発言がどのような影響を呼ぼすのかを考えることなく、エルサレムをイスラエルの首都と認定したり、ハイチや中米、アフリカ諸国を shitholeと蔑んだり、やはり世界のリーダーでもあるアメリカの大統領としては適任とは言い難いのだと思います。

 自分の発言がどのような恐ろしい結果を招くかわからないというのは致命的で、これはアメリカ一国にとどまらず、世界に更なる恐怖を生み出すおそれは否定できません。また極端な差別発言は、発言された当事国や民族のみならず差別を許さない人々の強い怒りや憎悪を掻き立て、いずれはその強烈な感情が形をなしていくことは間違いないのだと思います。

 アメリカは今かつてないほどの好景気に沸いているにもかかわらず、トランプ大統領の支持率は37%と言われています。今は与党である共和党の支持者の支持率が7割ほどあるために共和党からの批判はありませんが、この高い支持率が共和党議員にとってのアキレス腱になるおそれがあるのだと思います。

 中間選挙で候補者となり、本選で共和党支持者の票を得るためにはトランプ大統領の悪口は言えません。しかし、民主党候補との戦いではそれが不利に働くことは十分に考えられるのだと思います。

 下院選挙では共和党に有利に線引きがされているために与野党逆転は難しいと言われていますが、今回の株価暴落がアメリカ経済の不調の引き金になるおそれもあって、もしも民主党が過半数の議席を獲得した場合には、トランプ大統領に対する弾劾裁判が始まる可能性はかなり高いのではないかと思います。

 弾劾裁判で有罪にするためには上院で3分の2以上の賛成が必要なため、有罪になる確率はかなり低いのだと思いますが、共和党支持者の支持率いかんによっては有罪から辞任、もしくは判決が出る前に辞任ということもありえるのではないかと思います。

 トランプ大統領は、自らの政治生命の維持のためにも言動を変えるべきなのだと思います。特にアメリカ人の多くから反感を買う差別発言をやめれば、支持率が向上していく可能性はかなりあるのではないかと思います。

 自身のため、アメリカ国民のため、国際社会の安定のためにも是非とも言動を改めていただきたいと思っています。

貴乃花親方にとっての今回の理事選の意義

 貴乃花親方が理事選に出馬して敗れましたが、これはこれでよかったのだと思います。

 まず、阿武松親方が貴乃花一門から出馬し理事になったのは、貴乃花親方が理事になっても評議委員会で承認されないおそれが十分にあったからなのだと思います。日馬富士の傷害事件での対応を批判した評議委員会が、振り上げた拳を下ろすことができずに貴乃花親方の理事就任を認めないといったことは十分に考えられたのだと思います。

 2010年の「貴の乱」以来、貴乃花親方は権力闘争のために行動しているという報道をずっとされてきましたが、現役の時も一切八百長に関わったことはなく曲がったことが許せずに正々堂々を貫いてきて、苦境に立たされても正しい相撲道を貫いてきた本物の横綱だったのだと思います。そして引退後もその相撲道は一切変わることなく、時代に適応した多くの人に愛される相撲協会に生まれ変わってほしいという一心で行動してきたのだと私は確信しています。

 もしも権力争いにこだわるのであれば、武松親方ではなく自分ひとりが出馬すれば確実に理事になれたと思いますし、二人出馬するということになれば、根回しをして票の切り崩しを図っていたと思うのですが、そういうこともしませんでした。

 結果として貴乃花親方に権力争いの意図は全くなく、自分の理想の相撲道、ファンのための相撲協会を実現するために動いてきたということが証明できたのではないかと思います。

 今回このような結果になりましたが、不祥事続きで旧態依然の相撲協会を改革できるのは、改革への強い意志、現役時代の圧倒的な実績から言って貴乃花親方だけであると私は確信しています。貴乃花親方と理想を共にする親方が少しずつ増えていくことを心から願っています。

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