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わいせつ事件を起こした山口達也氏の責任

 山口達也氏による未成年者に対するわいせつ事件は衝撃的に伝えられ、芸能界全体に多大な影響を与え続けています。

 被害者である高校生は本当に大事に育てられ、ご家族の方々も本当に真面目な方々なのだろうと思います。山口氏は腕力が強く、肉体派といっていいTOKIOの中でも最も喧嘩が強いということが、TOKIOのトーク番組で時々話題になります。このことから今でも時折メンバー内での取っ組み合いのケンカがあるということが推測されて、なかでも山口氏が血の気の多い性格なのではないかということが容易に想像できます。

 被害者の女の子は本当に怖い思いをして、今後の人生に影響するようなトラウマを抱えるようになったのではないかと思います。山口氏はそのことは猛省すべきでこの過ちを一生背負って生きていくべきなのだと思います。

 しかしながら、自分がしでかした事の大きさを改めて知り、信頼してきたメンバーからは冷たく厳しい言葉を浴びせられて、今は絶望を味わっているのだと思います。現在一人にできる状況ではないということから入院しているとのことですが、自殺のおそれもあるということなのではないかと思います。

 しかし、多くの人から罵倒されてもメンバーに罵られても、自分のしでかしたことに責任を感じ耐えられなくなっても、絶対に死んではならないのだと思います。死んでしまったら家族や一緒に仕事をしてきた人たち、ファンに一生消えることのない傷を残すことになります。被害にあった女の子も自分が山口氏を死に至らしめたということで、もっと大きな傷を抱えることになるのだと思います。

 厳しい発言をしているメンバーも一生消えることのない後悔を抱えて生きていくことになります。山口氏はどんなに罵倒されても、自責の念に駆られても、まずは被害者の女の子のために、家族のために、迷惑をかけた多くの人びとのために、絶対に死んではならないのだと思います。辛くても生きていくことが山口氏に課された最低限の義務なのだと思います。

 この先辛い人生になるかもしれませんし、今は絶望しかないのかもじれませんが、この罪を償いながら生きていく生き方が必ずあるはずです。迷惑をかけた大勢の人々のために答えを探しながら生き抜いていただきたいと思っています。
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北朝鮮の非核化と拉致問題解決のために

 朝鮮戦争は韓国と北朝鮮だけの戦争ではなく中国とアメリカをはじめとする国連軍を巻き込んだ戦争で、関係国すべての同意のもとでなければ戦争終結には至らないという煩雑さはあるものの、韓国と北朝鮮の間で戦争終結の同意ができたことは歴史的な快挙と言えるのだと思います。

 これほど長く続いた戦争がこれほどあっさりと終結に向かうとは昨日まで夢にも思っていませんでした。朝鮮半島の火種がなくなることは、基本的には世界にとっても日本にとっても歓迎すべきことなのだと思います。

 しかし、北朝鮮に対して国際社会が協力して圧力をかけてきたのは、朝鮮半島の統一が目的ではなく、あくまで北朝鮮の非核化が目的で、完全な非核化がない限りアメリカによる軍事オプションも含めて制裁が解除されることはあってはならないのだと思います。

 核実験を繰り返し、その後北朝鮮がほんの少し妥協することで平和ムードを演出し、アメリカから利益を引き出しながら時間を稼ぎ、核開発を進めるというのは金委員長の祖父も父も繰り返してきた常套手段で、同じ過ちを二度と繰り返してはならないのだと思います。

 トランプ大統領は、アメリカファーストを掲げ、本人は否定しているものの彼の周りや支持者の多くはゴリゴリの差別主義者で構成されていて、アメリカの安全保障のための戦争ならば、同盟国である韓国や日本、中国ロシアにどれほどの被害が出ても支持率には影響しない可能性があるのだと思います。したがって北朝鮮の非核化を最終目的とするトランプ大統領にとっては、北朝鮮の非核化さえできれば、対話でも先制攻撃による金政権転覆でもどちらのプロセスをたどっても構わないのだと思います。

 金委員長が父や祖父に習って国際社会を欺こうとした場合には、アメリカの逆鱗に触れることを覚悟するべきなのだと思います。

 一方非核化が成し遂げられた場合には、国際社会は全力で北朝鮮を支援し、北朝鮮が国際社会にスムーズに参画できるよう、国家的犯罪体質を改めることを促しながら経済発展に力を貸していくべきなのだと思います。

 北朝鮮が核開発を強力に進めてきたのは、核を持たなかったフセインは殺され、アメリカと和解したカダフィも死の憂き目にあったということで、非核化をすれば政権が転覆するだけではなく独裁者の死に至る例が続いたことから、政権を維持し、自らの命を守るためであったと言われています。

 非核化をすれば政権が転覆するという例がこれ以上増えれば、核不拡散を進めていくことは今以上に困難になることは目に見えており、非核化を迫ることで暴発的な紛争が勃発するおそれが増していくのは間違いないのだと思います。逆に非核化をすれば大きなメリットがあるというモデルケースを作っていく必要があるのだと思います。

 北朝鮮の経済発展ということであれば、2002年の日朝平壌宣言で日本は経済支援を約束しているので、非核化と拉致問題の完全解決を条件に莫大な経済支援をする役割を果たすことができます。それを一括ではなく分割にして、北朝鮮の国家ぐるみの国際的な犯罪が発覚した場合には一定期間支払いを凍結するという内容にすれば、北朝鮮の国際社会への参画を円滑にして、善良な国際社会の一員となる手助けにもなるのだと思います。

 この支援は、長きにわたって植民地支配を続け、第二次世界大戦で敗北した日本が中国や韓国に対しても行ってきた戦後補償の性質もあって、いつかは履行されなければならないものなのだと思います。それに拉致問題の解決、そして世界で唯一の被爆国として核不拡散のための重要な役割も加えることができるので、本来ただ戦後補償だけの性質しかもたなかった経済支援が、莫大な費用対効果を生むことになるのだと思います。

 もう時間的に猶予のない拉致問題を解決する千載一遇の機会なのだと思います。莫大な経済支援という切り札だけではなく、国際社会による経済制裁、アメリカによる軍事圧力がある今こそ、日本は持てる力を全て発揮して、北朝鮮の非核化と拉致問題の完全解決を掴み取るべきなのではないでしょうか。

福田前財務事務次官ははめられたのか?

 麻生財務大臣の「はめられた」との発言が物議を醸していますが、これは本当に恥ずかしいことなのだと思います。

 ハニートラップに関してはあまり詳しくはないのですが、女性が一人で仕掛ける例というのはおそらくほとんどなく、その裏にターゲットを貶めることで莫大な利益を得る人物がいて、トラップを仕掛けた本人もそれなりの利益を得るという構図がほとんどなのだと思います。女性が単独でトラップを仕掛ける場合は、弱みを握りそれを公表しないことを条件に多額の金銭を要求するという形になるのだと思います。

 被害者とされる女性記者の場合にはどちらにも当てはまることはなく、報酬を与える人物の姿が見えてこないばかりか、従事する会社の就業規則違反で何らかのペナルティが課されるおそれすらあります。このことからもこれはハニートラップではなく単純にセクハラの被害者であると考えるべきで、麻生氏がそのような発言をするのであれば、福田氏がはめられたという動かぬ証拠を示すべきなのだと思います。

 録音された音声が福田氏のものなのかは専門家に依頼すれば簡単に分かることで、数日を待たずして示すことが可能なのだと思います。また女性の声がないのはおかしいとの話も聞こえますが、取材で知り得た情報を週刊誌に提供することはできないので編集がなされているのは当然なのだと思います。いずれにせよこの音声が本物かどうかは福田氏自身が一番知っていて、もし偽物であるならば鑑定をして証明すれば辞任に追い込まれることもなかったわけですから、鑑定していない時点で音声が自分のものであると認めているのと同じなのだと思います。

 福田氏によるセクハラ問題は世界中で取り上げられていて、日本は女性の人権を軽視する野蛮な国という評価が広がっています。

 政府自らが国際社会における日本の評価を落とすようなことは絶対にあってはならないのだと思います。これまで取材対象が女性記者に対して性的な嫌がらせをし続けてきたことは多くの証言から明白で、福田氏もその例外ではないはずです。

 政府は福田氏を守るのではなく、国際社会で軽蔑されるような社会風土を一刻も早く改善できるように全力を尽くすべきなのだと思います。

日本代表が変わるために

 日本代表は最終予選の時にはけが人続出でみな調子を落としていて、予選を勝ち抜きW杯出場を勝ちとれたのは奇跡なのだと思います。ハリルホジッチ監督はメンバーを固定せずに多くの選手を呼んで厳しい課題を課すことで世界で戦える選手を育てあげ、実際に日本よりもレベルの高いリーグへ多くの選手が移籍しました。その努力があったからこそ主力メンバーが次々といなくなる状況でもW杯出場を勝ち取ることができたのだと思います。パスサッカーにこだわりメンバーを固定する監督だったならば最終予選序盤で予選突破の道は閉ざされていたことは容易に想像できます。奇跡を起こした功績のある監督をW杯直前に更迭するなどということは考えられず、世界的にも衝撃を持って伝えられています。日本サッカー協会はサッカー史に消えることのない汚点を残すことになるのだと思います。

 これまで日本サッカーはW杯を勝ち抜く上で南米の強豪が大きな壁となってきました。南米のサッカーと日本のパスサッカーは非常に相性が悪く、パスサッカーでコロンビアに勝つことは不可能なのだと思います。

 まず攻撃に関してですが、コロンビアは体も強く動きが早いので、パスカットに非常に長けていて、前大会では最終ライン同士の確実なパスを奪われて得点されるというシーンも見られました。前に切り込むパスが通る確率はさらに低くなるのだと思います。

 そして守備に関しても、相手がパスをつないで攻めて来る国ならばパスコースを潰して連動した動きからボールを奪うという日本の得意な守備が効果を発揮するのだと思いますが、南米の選手は個人技に長けた選手が多く、ドリブルで突破されたら日本の得意な守備をする機会は生まれません。数人でプレスをかけて前に行かせない、前にパスを出させない守備をせざるを得ないのだと思います。一人で守らざるを得ない時には距離を詰め、抜かれそうになったらカードが出ない程度に体をぶつけてファールで止める以外にないのだと思います。その時に相手を削ってでも止めるという気迫があるかどうかに勝敗がかかっていると私は考えています。そう考えると答えはハリルホジッチ監督が目指してきたデュエルを基本とした堅守速攻ということにならざるを得ないのだと思います。

 アギーレ監督の時も堅守速攻を目指してきましたが、選手が大きく抵抗することでアギーレ監督が解任される直前の日本代表はそれまでのパスサッカーに戻っていました。
 
 こういうことが繰り返されればどんなに優れた世界的な指揮官を招聘しても全く意味はなく、日本が世界で勝ち続けるために変わるということはできないのだと思います。

 ハリルホジッチ監督の心中を察すると胸が痛くなります。選手や協会は、サッカー人である前に人として功労者を傷つける行為をしました。このことは消えることはないのだと思います。サッカーは団体競技であること、選手は評論家ではなくチームの一員として指揮官に対してリスペクトの気持ちをもって行動することを忘れてはいけないのだと思います。これはクラブチームの中も一緒で、選手は口ではなくて指揮官の戦略の中でプレイで主張するべきで、それができない限りどんなに実力があっても試合に出場することすらおぼつかなることにそろそろ気付くべきなのだと思います。

財務省の信頼回復のためにすべき三つのこと

 森友問題、文書改ざん問題、セクハラ問題、これらの問題を精算し国民からの信頼を回復するためには三つのことが必要なのではないかと私は考えています。

 まずひとつは国民に多くの負担をかける消費増税の凍結です。現在の円高傾向や国債の長期金利のレベルから言えば、日本の政府に対する信頼はかつてないほど高く、デフォルトという状況に陥る確率はゼロに近いと言っていいのだと思います。消費増税を凍結して2%のインフレ目標を確実にし、賃金上昇に伴う所得税、順調な経済に支えられた各企業の好調な業績に伴う法人税の増収を目指すべきなのだと思います。

 二つ目には消費税を凍結する代わりに国税庁と日本年金機構を解体してそれぞれの省から独立した形で、国際的なスタンダードでもある歳入庁を設置するべきなのだと思います。そうすることで本来法人が支払うべき多額の厚生年金保険料の徴収が見込めて、しかも100%社会保障で使われることになって、消費増税のような景気浮揚策も必要がないので財政健全化にも大きく寄与するのだと思います。

 三つ目にはアメリカやEUのように中央銀行である日本銀行に、雇用に責任を持たせられるよう、日銀法の改正を早急に行うべきなのだと思います。2008年のリーマンショックでは、サブプライムローンの被害が先進国のなかでは日本が最も少なかったにもかかわらず、日本だけが経済成長率で世界経済の足を引っ張ることになりました。それはアメリカやEUのように適切な金融政策を取らなかったためと言われています。そのような危機管理という点でも、政権がどう変わっても適切な金融政策が取られるように日銀法の改正は絶対に必要なのだと思います。

 これらの政策は最強官庁と呼ばれる財務省が最も嫌う政策で、財務省が信頼を失っている今でしかできない政策なのだと思います。

 日本の将来を考えた時にはこれらの政策は必ず実行すべきで、今がその最後のチャンスと言っていいのだと思います。政治、メディアが一丸となってこれらの政策が実現できるように力を尽くしていただきたいと思っています。

プロ野球選手とテレビ出演

 高校野球を始め、現在のアマチュア選手の技術の向上には、現役やOBのプロの選手が、技術やその習得のための訓練方法を様々なメディを通じて惜しげもなく公開していることがとても大きいのではないかと思います。しかし一方で、テレビ出演等で手の内を明かしすぎて成績に影響している選手も中にはいるように思います。

 前田健投手がプレイクしたての頃、2種類のスライダーがあることやその握りもテレビ番組で明かしたことがありました。握りを明かすことは問題はないのかもしれませんが、2種類のスライダーがあることで追い込むまでは曲がりの緩いスライダー、追い込んでからは鋭く曲がるスライダーを投じることが容易に想像できて、スライダーが狙われるおそれがあると思っていたところ、その放送の次の登板でスライダーを狙い打たれて大量失点で敗戦投手になっていました。そのあとは問題なく勝ち星を重ねていましたが、その後テレビで球種について語ることはなくなり、握りについてもおそらく嘘の握りを見せているように思います。

 また、ジャイアンツに在籍した東野峻投手は、ジャイアンツの中心選手であった絶好調の頃に、右打者の内角にはストレート、外角にはスライダーを投げることを明かし、内角ならばストレートのタイミングで、外角ならばスライダーのタイミングで待たれると、かなり打ち込まれてしまうのではないかと思っていたところ、やはり次の登板で相手打線を抑えることができませんでした。その後もなかなか勝ち星を重ねることができなくて、オリックス、ベイスターズと渡り歩いて10年の現役生活で引退しています。

 今年のジャイアンツもオープン戦では1位でしたが今はなかなか勝ち星が上げられなくなっています。それも選手のテレビ出演が大きく影響しているのではないかと思います。

 菅野投手は開幕前に多くのテレビ出演をしていましたが、以前から、ランナーが出るまでは力を抜き、ランナーがたまってくるとギアを上げて投げるという発言をしていて、その内容からランナーが出たときにはストレートが多くなるということが容易に想像できました。おそらくそういうデータもあって阪神の金本監督がストレートに振り負けない打線を作ることで菅野投手を攻略することができました。次の登板でも菅野投手は勝ち星を上げることができずに現在のジャイアンツの不調につながっているのだと思います。ただし菅野投手はすべての球種がウイニングショットとして使えるだけのクオリティがあるので、これからは勝ち星を重ねていけると期待しています。

 また、深夜に小林捕手を特集した番組の中で、阿部選手が小林捕手が内角高めのボールを要求することが全くないことを指摘して、外角の球を思い切り踏み込まれて打たれていることを明かしました。各球団のスコアラーもそういう分析はしていると思いますが、テレビで実際に本人が認めるのはかなり大きいのではないかと思います。内角高めは真ん中にいけば長打、打者側に外れれば一発退場のおそれもあって要求しにくいボールではありますが、開幕しても内角高めのボールを要求していなければ、相手打線を抑えるのは難しいのではないかと思います。

 逆にメディアで嘘の情報を流すことで勝利を手繰りよせた例もあります。1995年のヤクルト対オリックスの日本シリーズで野村監督が内角高めにイチロー選手が弱いのでそこを攻めると宣言し、外角のボールで打ち取るという作戦を取って4勝1敗で日本シリーズを制しました、

 このようにテレビで手の内を明かすことは実際にかなり厳しい状況に追い込まれたり、上手く利用することで試合を優位に進めるということもあるのですが、手の内を明かさなくとも不調の原因になりうるのではないかと私は考えています。

 野球は試合の流れであるとか勢いという言葉が普通に使われるスポーツで、目に見えない力がかなり働くスポーツなのだと思います。その中で選手の普段の行動によって運のいい選手、悪い選手というふうに分かれる場合があるように思います。科学的に因果関係は証明できませんが、テレビ出演は選手の運をなくすのではないかと私は思っていて、上原投手が開幕してすぐにS-PARKに出演して大丈夫かなと思っていたところ、絶不調に陥ってしまいました。

 子供たちやプロを目指す選手にプラスになるような情報をシーズンオフに提供することはとてもいいことだとは思いますが、手の内を明かしたりシーズン中のテレビ出演は控えたほうがいいのではないかと私は思っています。

財務省にかかわる事件とメディアとの関係

 財務省の福田淳一事務次官から セクハラ被害を受けていたテレビ朝日の女性記者は、この問題を報道することで二次被害があることを承知の上で、同じ思いをする女性を守るために行動をされていて本当に立派な記者さんだと思います。

 それに引き換えこの女性の上司とされる人物は、本来守るべき自社の女性の人権よりも記事のネタを提供してくれる財務省に忖度をして表面化を避けたとしか言いようがなく、それを女性の二次被害を防ぐためという表向きの理由で事件をうやむやにしようとしていて、報道機関に従事する者としてと言うよりも人として最低なのだと思います。被害者自身が報道してほしいと頼み、事件を表面化させないよう説得されたにもかかわらず週刊誌に情報を提供している時点で、「被害者の二次被害を防ぐため」という大義名分は成り立たないのだと思います。

 今回の森友問題、文書改ざん、セクハラは財務省の奢りから発生したことは間違いなく、貴重な情報源として、虚偽の情報であってもなんの検証もせずに官僚の言うがままの報道をしてきた大手メディアにも、大きな責任があるのだと思います。

 本来権力を監視する役割のあるメディアが官僚の手下となり、官僚に都合の悪いことは報道せず、官僚自身のための虚偽の情報を受け取ってもそのまま報道するということが常態化することで、国会に改ざんした文書を提出しても構わないだろう、奴隷のようになんでも言う事を聞くメディアの女性ならばセクハラをしても構わないだろうという意識が財務省上層部に生まれるのは自然なことで、これらの事件が発生する下地を、本来権力を監視し暴走を防ぐや役割を果たすべきメディア自身が作り上げてしまったという側面は否定できないのだと思います。

 今回の財務省の問題は、政治家と官僚の関係だけではなくて、官僚とメディアとの関係も改めて考え直す機会にするべきなのだと思います。

 官僚への取材だけに頼るのではなく、自らも官僚に匹敵するだけの知識を身につけることはプロと呼ばれるためには絶対に必要なことなのだと思います。また、「脱藩官僚」と呼ばれる人達への取材を通して真実に至るということも可能ですし、現役官僚の中にも正義と良心を持った人々も必ずいるはずで、その人たちへの取材によって真実を明らかにして権力の濫用や暴走を防ぐというメディアの本来の役割を果たすこともできるのだと思います。

 超高齢化社会、新興国の台頭による国際競争力の低下といういまだかつて経験したことのない厳しい時代を迎えるにあたって、日本の政治、行政が合理的、現実的且つ国益に適ったものになるために、メディア自身も大きく変革を遂げるべき時期に来ていると思うのですがどうでしょうか。

財務省の権力の源泉である国税庁を廃止し歳入庁の設置を

 文書改竄を含む森友問題に加えて福田財務次官によるセクハラ疑惑は、国権の最高機関である国会や法律を軽視し、事実を隠蔽し虚構を世に広めることをなんとも思わず、何をしても許されるという財務省の傲慢さから来ているとしか言いようがないのだと思います。

 やはり、財務省が主張していることが本当なのか現実と照らし合わせながら検証し、国民の信頼を失った省が主導する消費増税は凍結するべきなのだと思います。

 財務省の国会、法律、主権者たる国民軽視の基盤となっているのは、財務省に集中している強力な権限によるものなのだと思います。財務省が変わるためには、権力の大きな源泉となっている国税庁を切り離す以外にないのではないかと思います。

 財務省のメディアに対する圧力の一つとして、財務省に都合が悪い報道をしたメディアに対して国税庁の職員を連れて質問をするということは周知の事実で、その後巨額な追徴課税が課されるというニュースをときどき耳にします。言論の自由を奪うような権力の行使は絶対に許されてはなりませんし、財務省には予算の権限と国税庁の両輪が揃っていて、それが財務省の慢心につながっているのは間違いないのだと思います。

 今回の事件を受けて政府内で省庁再編が検討されていると聞いています。厚労省も働き方改革の資料に大きな問題があったことから、日本年金機構と国税庁を廃止し、両省からは独立した機関として歳入庁を設置するべきだと私は考えています。

 膨らみ続ける社会保障費が問題になっていますが、企業からの厚生年金保険料の徴収漏れのことはあまり問題になっていません。本来赤字企業であっても保険料を納付する義務があるにもかかわらず、年金機構が把握している法人数は国税庁が把握している黒字企業の数よりもかなり少ないと言われています。国税庁の持つ情報やノウハウで黒字企業だけでなく赤字企業からも保険料を確実に徴収できれば、今回消費増税で得られる増収分よりもはるかに多額の保険料が徴収できると言われています。

 財務省の権限を削ぎ落とし、省益のための虚構がなくなれば、国際競争力を維持し続けなければならない日本経済にも大きなプラスになりますし、年金保険料の徴収漏れの改善で、少子高齢化が進む将来にも少し希望が見えてくるのだと思います。

 今回の問題で明らかになった財務省の慢心に対して反省を促し、日本の将来にとっても極めて有益な措置として、消費増税の代わりに国税庁の廃止と歳入庁の設置を強力に進めていくべきだと私は考えています。

加計学園問題全容解明のために

 加計学園系岡山理科大学獣医学部への入試志願者は定員の20倍以上ということがニュースになっていましたが、全国の大学のおよそ半分が受験者数が定員に満たない中で、これだけ需要のある学部を認可したことを行政がねじ曲げられたとするのはかなり乱暴なのではないかと思います。

 一方愛媛県や今治市の職員、学園 関係者と面談した柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」と発言した書類が発見され、柳瀬氏の参考人招致が容認されることになりましたが、証人喚問でなければ全く意味がないのではないかと思います。柳瀬氏の首相案件という発言はおそらくあったと考えていいとは思うのですが、それが総理自身が指示をしたのか、いわゆる忖度で勝手に動いたのか、これは証人喚問で追及する以外に全容解明にはつながらないのだと思います。

 前川前文科事務次官による中学での授業内容の開示を要求した議員は、総理の指示で動いたことは考えられず、総理に近い人物は自身の判断で勝手に動いて総理の足を引っ張る傾向があるということは考慮に入れるべきなのだと思います。この事例からも柳瀬氏が点数稼ぎや総理への忖度で勝手に首相案件と発言した可能性も十分に考えられるのだと思います。また首相案件の意味も、総理の友達だから上手く計らうという意味なのか、岩盤規制を打ち破るために頑張りなさいという意味なのか、総理の指示した内容の証言や文書がない以上、柳瀬氏に証人喚問で証言してもらう以外ないのではないかと思います。

 野党としては総理の関与を引き出すため、与党としては総理の関与を否定するために、参考人承知ではなく証人喚問に切り替えるべきだと私は考えています。

ハリルホジッチ監督解任の愚かさ

 W杯最終予選で初戦に敗れてW杯出場確率0%と言われ、更に主力メンバーが次々と怪我をし、調子を落とす中でW杯出場を決めることができたのは、ハリルホジッチ監督だからであって、メンバーを固定することにこだわる監督だったら早々に予選敗退が決まっていたのだと思います。サッカー史上初戦敗北後にW杯出場を決めた歴史的な監督なのだと思います。

 W杯で指揮を執ったこともないど素人が歴史に残る名監督を批判し、その意見に流されて監督を解任した協会は、サッカー史に汚名を残すことになるのだと思います。

 ジーコ監督やザッケローニ監督の時は強化試合には滅法強くて、皆期待しましたが、W杯本戦ではリーグ戦を突破することはできませんでした。万全でW杯を迎えても勝ち進めるとは限らないのがW杯なのだと思います。逆に南アフリカW杯では本戦前の強化試合で1勝もできなかったにもかかわらずほぼベスト8に近いベスト16になりました。

 メンバーを固定することは諸刃の剣で、皆コンディションが万全ならばある程度の成績につながるかもしれませんが、サッカーはそんなに甘くありません。世界の強豪リーグでは、練習から怪我を恐れず戦う姿勢を見せなければレギュラー争いに勝つことすらできません。代表のレギュラーを固定すれば、一人重要な選手が抜ければチームとして成り立ちませんし、どんなに調子を落としてもその選手がいなければチームが成り立たないことから、コンディションの悪い選手ばかりになるということもあるのだと思います。ブラジルではまさにそのような状況に陥ったことをもう忘れてしまったのでしょうか。

 メンバーを固定しないでその時に最もコンディションのいい選手を使うというのがW杯で勝ち抜く絶対不可欠な条件なのだと思います。日本のレベルでコンディションが悪い選手が中心になれば、勝ち進むことはありえないのだと思います。南アフリカの時も中心選手であった中村俊輔選手を外し、堅い守備からの速攻ができるチームに変わることで予選リーグを勝ち抜くことができました。

 日本の選手は連携ということでは非常に優れた選手が多く、W杯前の合宿の期間に見違えるほどチームワークが良くなるということは何度も見てきているはずです。今回もコンディションのいい選手が集まれば、確実に勝てるとは言えなくてもいい試合ができるのではないかと期待していたのですが、本当に残念です。

 ハリルホジッチ監督には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。絶体絶命の日本代表を救い、W杯に導いてくださったこと、多くの選手を呼び課題を与えることで世界で戦える多くの選手を育ててくださったこと、またご家族がご病気であっても指揮を執り続ける決断をしてくださったことに心から感謝したいと思います。それでもずっと不愉快な思いをさせ続けてしまったことには心からお詫びをしたいと思います。

 これからもどこかの国の指揮を執られるされるのだと思いますが、そこでも素晴らしい結果を残して、日本を見返していただきたいと思います。今まで本当にありがとうございました。日本を助けてくださった名監督として一生忘れることはないと思います。

 

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