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決勝トーナメントに進むために

ハメス・ロドリゲス選手が「日本には本田と香川がいて手ごわい」といった意味のことを言ったとの報道がありましたが、この言葉を額面通りに受け取ることはできないのだと思います。日本がグループリーグを突破する可能性があるとすれば、コロンビアとポーランドに引き分けてセネガルに勝つというパターンが最も可能性が高いと言えるのだと思います。コロンビア、ポーランドの実力、日本の得点力からすると、勝ち点4でのグループリーグ突破の確率は極めて低いのではないかと思います。コロンビア、ポーランドを失点1に抑えてなんとか1点をもぎ取ることができれば、グループリーグ突破の目も見えてくるのだと思います。逆にコロンビアに敗れた瞬間に決勝トーナメント進出の可能性は限りなくゼロに近づくのだと思います。

 日本は初戦のコロンビア戦は、運動量は期待できないベテランを控えにして、原口選手、武藤選手、井手口選手、岡崎選手等、守備が上手くてスピードがあって90分間走り続けられる選手を中心にして、11人全員で守りきることが大切なのだと思います。守備を中心にして、隙があれば速攻で攻撃に転じるという戦術を取らざるを得ないのだと思います。展開や選手の疲労度によって攻撃陣を厚くするか、さらに守備を固めるかということになるのだと思います。

 2戦目のセネガル戦はできれば初戦で走り続けた選手を休ませて、本田選手や香川選手を中心に、日本の得意なパスサッカーを展開して、必ず勝ちをもぎ取る必要があるのだと思います。アフリカの国は堅守速攻よりも、むしろ日本の得意な組織的に連動した守備や攻撃が効果的な印象があります。期間が短くても代表経験が長い選手でチームを構成すれば、連携を取り戻すことは不可能ではないように思います。

 ポーランドに関しても、これまでの対戦成績から言うと勝てる可能性がないとは言えないのだと思いますが、日本のパスサッカーで勝てる姿を想像することはできません。やはり初戦で走り続けた選手を中心にスピードと運動量で渡り合い、失点1以下に抑えながら、隙あらば攻撃に転じるという展開にするべきなのだと思います。

 ハメス・ロドリゲス選手も、これまでの対戦から本田選手、香川選手が中心のパスサッカーの方が御しやすいとの思いがあるのだと思います。日本のパスは通りにくい上にコロンビアはパスカットがとても得意で、パスカットからのカウンターで得点を重ねやすいということもありますし、連動してパスを奪いにいく日本の得意な守備は、個人技に極めて脆い側面があって、やはり若手選手を中心に、守備陣、攻撃陣関係なく豊富な運動量でプレスをガンガンかけられるほうが嫌なのだと思います。実際に試合は見ていないのですが、昨年11月にコロンビアは韓国代表に敗れています。E-1サッカー選手権での韓国の戦い方を見ると、おそらく高い位置からボールを奪い攻撃し続ける堅守速攻の戦い方だったと想像できます。コロンビアは堅守速攻に弱いということが考えられて、今の日本の実力でコロンビアに勝ちきることはできなくても、豊富な運動量を90分間持続できる選手で向かえば、引き分けにならできる可能性があるのだと思います。

 日程的には日本はかなり恵まれていて、グループリーグ突破の可能性もゼロではないと思います。ハメス・ロドリゲス選手の言葉に惑わされることなく、若手選手を中心にして決勝トーナメントを目指していただきたいと思っています。
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ガーナ戦メンバー発表

 ガーナ戦のメンバーが発表されましたが、誰を選んでもこの選手を選ぶべきという意見は少なからず出るのだと思います。その意味ではW杯を戦う上では概ねいい選考ができたように思います。なにより監督の意向が最も大切で、誰もが納得する選手選考というのはありえないのだと思います。

 しかし、中島翔哉選手が選考から漏れたというのは私も含めて納得がいかない人が少なからずいるのではないかと思います。西野監督はポリバレントを理由に中島選手を選ばなかったと語っていましたが、確かに試合展開によってはどうしても点を取りに行かなくなって守備を減らして攻撃陣を厚くしたり、逆に攻撃陣を減らして守備が固めをしなかればならない場合があって、複数のポジションをこなせる選手が多ければその時のシステムの変更も容易になるということもあるのだと思います。また、相手を混乱させるために選手が逆サイドから攻めるということも有効な場合もあって、複数のポジションがこなせれば一時的なポジションの変更もスムースになるということもあるのかもしれません。これが一番重要なのかもしれませんが、攻撃的なポジションと守備的なポジションの両方をこなせるということは、攻撃的な選手であっても守備力が非常に高いということを意味していて、W杯を戦う上では勝つことよりも負けないことのほうが大切で、その意味では決勝トーナメント、さらにその先に進めるかどうかは、攻撃的なポジションの選手がどれだけ守備で貢献できるかにかかっていると言っても過言ではないのだと思います。

 しかしながら、中島選手には途中から出場しても、ゲームの流れを変えて局面を打開する力があって、その能力はここ数試合で証明されています。たとえば後半30分を過ぎて0-1という場面で、1点取らなければそこで終わってしまうという時には中島選手ほど力を発揮できる選手は今までの代表の試合を見てもいないのではないかと思います。複数のポジションをこなせなくてもほかの選手が他のポジションをこなせるならば問題はないのではないかと思います。

 選考基準を明確にすることは選ばれなかった選手や評論家、メディア、全国民を納得させるには大切なことなのかもしれませんが、それよりもW杯で決勝トーナメントに進むことのほうが遥かに大切なのだと私は思っていて、選考基準など曖昧な部分があっても構わないのだと思います。中島選手を選ばなかったことが凶と出ないことを祈ります。

ハリルホジッチ監督解任と日本サッカー協会の責任

 日本サッカー協会がハリルホジッチ監督をこの時期に解任したことに関して誰も責任を取っていないことに納得のいかない人も大勢いるのだと思います。たとえW杯の成績が良かったとしてもこの責任は誰かが必ず負うべきなのだと思います。

 日本サッカー協会に関しては私の中では大きな疑問がもうひとつあります。代表合宿の期間があまりにも少なすぎるということと、国際親善試合の数が極端に少ないことが気になって仕方がありません。

 前回のブラジルW杯前年の2013年の親善試合の数はウルグアイ、ベルギー、オランダ、ガーナ(当時FIFAランキング24位)など強豪国を含めて10試合であったのに対して、昨年の国際親善試合は、ブラジル、ベルギーという強豪国との試合はあったものの5試合しかありませんでした。2013年はコンフェデ杯もあったので国際試合の数は非常に多かったのですが、今回はコンフェデがない分より多くの試合を組む必要があったのだと思います。国際試合があればそれだけ多くの合宿も組むことができて、選手とのコミュニケーションや合同練習の時間も十分に取れて、今よりもはるかに精度の高いチームが出来ていた可能性があります。そうであったならばこの時期の監督解任という事態はなかったのではないかということが十分考えられるのだと思います。現在の日本代表の状況は監督の責任というよりも、十分な国際試合や合宿の機会を作らなかった日本サッカー協会の責任が極めて重いとしか言いようがありません。

 国際親善試合の試合数の推移を見てみると、13年が10試合、14年が10試合、15年が4試合、16年がキリンカップを含めて3試合、17年が5試合と2015年を境に国際試合の数が半分以下に減っています。試合数と合同練習の量は比例すると言っていいのだと思います。よくこの練習時間でW杯出場を決められたと改めて感心します。ハリルホジッチ監督の手腕と監督の指導のもと、レベルを上げてきた選手が数多くいるということが明確に言えるのだと思います。

 こう見ると、主要選手の怪我や不調だけでなく、協会の不備による極めて劣悪な環境の中でもW杯出場を決めたハリルホジッチ監督の凄さが、改めて浮き彫りになってきます。日本サッカー協会はハリルホジッチ監督に感謝こそすれ解任などはありえないのだと思います。責任を追及されるのはハリルホジッチ監督ではなく日本サッカー協会の方であることは明らかなのだと思います。

 日本サッカー協会が発表している財務状況を見てみると、昨年の代表関連の収入、支出ともに平年と比べて極端に少なくなっていることがわかります。(http://www.jfa.jp/about_jfa/report/budget_and_accounts.html)
なぜこれほど収入が目減りしたのか、なぜ借金をしてでも支出を増やさなかったのか、日本サッカー協会は説明する責任があるのだと思います。支出が収入を上回ることは平年でも普通にあることで、なぜW杯出場がかかっていて、さらにW杯への準備をしなくてはならない最も重要な年である昨年に限ってそうしなかったのか、説明していただきたいと思います。W杯最終予選は予選の中でも最も難しく、予選モードから本線モードへの切り替えも簡単にはできません。この年の予算が平年よりもかなり少ないというのは、協会が本当にW杯出場を目指していたのか疑問符をつけざるを得ませんし、W杯出場よりも予算削減を優先させようとしていたと思われても仕方がないのだと思います。そして代表関連予算がどのように使われていたのか、その使途は適切だったのか第三者機関に調べてもらう必要があるように思います。

 ハリルホジッチ監督解任の問題はここで終わらせてはならないのだと思います。監督解任と財務状況との関連をしっかりと説明していただきたいと思っています。

稀勢の里関の休場について

 稀勢の里関の休場が決まって、本来ならば現役赤信号というところなのだと思いますが、現在唯一の日本人横綱ということなので引退勧告というのは協会としても横審としても出しにくいのだと思います。そこは考える必要がないと思うので、しっかりと休んで万全の状態で帰ってきてもらいたいと思います。
 
 そもそも、横綱として初めて出場した場所で怪我をしながら二場所連続で優勝したのは素晴らしかったと思うのですが、次の場所にも強行出場したのはやはり判断ミスであったと言わざるを得ないのだと思います。無理をすればこのまま弱い横綱になってしまい、引退ということもありうると思っていたのですが、残念ながら私の予感は当たりつつあると言わざるを得ないのだと思います。

 強行出場に加えて一月場所から9キロも増量してしまったのは、やはりかなり問題だったのだと思います。怪我をすれば当然稽古量が減少することは避けられないのに普段と同じ量の食事をとれば、必ず増量するのは誰でもわかることで、稽古不足で体が重ければ動きが悪くなる上にさらなるケガのリスクも増えるのだと思います。

 結局見切りで出場した5月場所では途中休場を余儀なくされて、ここで無理をしたのが今の状況につながっていると言わざるを得ないのだと思います。横綱になれば降格はなく引退しかないということを考えると、怪我をした場合には本人や親方の意向だけではなく、協会の幹部も出場が可能かどうかの判断もつくはずで、場所前の稽古量、医師の診断を参考にしながら協会として判断することも必要なのではないかと思います。

 その後7月場所も出場するのですが6日目には休場して、しかも連続優勝時に痛めた腕や胸ではなく足の靭帯損傷で休場しています。稽古不足の上に体重の増量が重なって足まで怪我をしたということでは、管理者である親方の責任、こういうことが容易に想定できたにもかかわらず何も助言しなかった協会にも責任の一端があるのではないかと思います。

 そして9月場所を全休し、11月場所でも10日目から休場するのですが、どう見ても初日から足腰に力が入っておらず、案の定足の怪我に加えて腰も痛めたとの診断がなされました。これは場所中ではなく場所前に負った怪我なのではないかと私は考えています。

 結局体調が万全ではないのに無理をし続けて、横綱としての務めが果たせないないことが分かっていながら強行出場し続けたのは、本人の責任というよりも親方に大きな責任があるとしか言いようがないのだと思います。また、怪我をした際の体重管理という概念自体が相撲協会全体に欠けていて、伝統的な1日2食ではなく、血糖値が急激に上がるのを避けて食事を数回に分けて野菜やたんぱく質を中心にして、糖質の摂取を大幅に減少させる必要があるのだと思います。稽古量が減っている上に同じ量の食事をし続ければ血糖値が一気に上がった状態が続き、体内のコラーゲンの糖化が進んで、そのこと自体がさらなる怪我の大きな要因になるのだと思います。怪我をした際の栄養管理は絶対に必要で、協会として常時怪我人に対応できるよう、専門の管理栄養士を用意することを強く勧めたいと思います。

 日本人横綱として一場所でも長く現役が続けられるように、しっかりと治療に励み減量に努めながら万全の状態になって、横綱らしい取り組みが見られることを心から望んでいます。

ジャニーズ事務所の対応

 今回の山口達也氏による未成年へのわいせつ行為の事件に関して、ジャニーズ事務所の社長や副社長が表に出てこないのはおかしいのではないかという批判がありますが、出てこないのではなくて事務所が出させないようにしているのではないかと思います。

 彼女たちが表に出て何かを言えば、事態の収拾どころかさらに状況を悪化させ、タレントや事務所自体の大きなイメージダウンに繋がり、ダメージを拡大させるおそれが十分にあるのだと思います。

 今はジャニー喜多川氏がお元気で、なんとか上手く対応しているのだと思いますが、いつまでもお元気といいうわけにはいきません。その時に今の経営陣ではこの巨大化し、社会的にも極めて大きな影響力を持つ事務所を上手く切り盛りしていくのはかなり困難なのではないかと思います。

 そこで、タレントからも信頼が厚く、尊敬され、いい意味で畏れられている近藤真彦氏や東山紀之氏、少し若いですが滝沢秀明氏を取締役に加え、経営陣を強化する必要があるのではないかと思うのですがどうでしょうか。

 彼らが経営陣に加わって、普段からタレントと接する機会が増えれば問題発生の抑止力になる可能性があるように思いますし、今回のような事件が発覚しても、長く芸能界で生きてきて磨かれてきた彼らの感覚に基づいて対応すれば、事務所やタレントのイメージダウンを最小限に食い止めて、上手くダメージをコントロールできるのではないかと思います。

 これだけ多くのタレントを抱えていればこれからも問題は起こり続けるのだと思います。そうなれば多くの人が衝撃を受け、ファンは悲しみ、ファンが暴走して事件が連鎖していくということもあるのだと思います。

 事件を未然に防ぐという意味でも危機管理という意味でも、ジャニーズ事務所自体が大きく変わることを求められているように思うのですがどうでしょうか。

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