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イラン戦を終えて

 コンフェデ杯もなさそうなので今回のアジア杯は、W杯に向けて何が何でも勝たなくてはならない大会というわけではないのだと思います。しかし、今後に向けてFIFAランクを上げるためには、絶対に優勝しなくてはならない大会なのだと思います。FIFAランクが上がれば強い国との親善試合でも、相手が十分に準備をして本気で戦ってくれる確率が高くなるように思います。W杯ベスト8以上を目指すためには本気の強い国との試合が数多く必要になるのだと思います。

 この大会のもう一つの大きな目的は、日本よりもランキングが上の国と本気で勝負して勝つことで、その意味では イランとバチバチの勝負ができて快勝できたことは自信にもなりますし、今後につながっていく大きな勝利だったのだと思います。

 試合の前に見たイランの試合映像は本当に守りが強く速くて、正直勝てないのではないかと思いましたが、よく見ると、ネイマール擁するブラジルに似ていることに気付きました。

 日本は南米の国に対しては格下の相手にも勝てない時期がずっとありましたが、ロシアW杯でのコロンビア戦以降、強豪のウルグアイにも勝利しているように南米の国に対する苦手意識は払拭されていて、イランは、華麗な個人技のない南米の国といったイメージなのだと思いました。ハリルホジッチ監督から磨き上げてきた、体を張った素早いプレスからボールを奪い、ショートカウンターを狙うサッカーができれば、十分に勝機があると感じていました。しかし実際に試合が始まってみると、私の想像以上にイランに対する対策がしっかりと出来ていて、選手一人一人がハードワークに徹し、一瞬たりとも油断することなく90分間自らの役割を果たすことができて、見事な勝利を収めることができました。一試合ごとに確実に強くなるチームには驚かざるを得ません・

 森保監督の相手を十分に研究した素晴らしい戦略、監督や選手を支えるスタッフ、そして出番がなくても全力を尽くす控えの存在も、選手たちのプレーや集中力に大きく寄与したのではないかと思います。そしてなにより、はるばるUAEまで足を運び日本代表を応援してくれたサポーターの方々には本当に頭が下がります。ほぼアウェイの中、みなさんの応援がどれだけ選手に力を与えたか測りしれません。心から感謝したいと思います。

 さて、いよいよ決勝ですが、本来ならば日本よりも上位のオーストラリアと戦いたかったのですが、韓国やオーストラリアを抑えて決勝に来る国ですからやりがいはありますし、きっちりと勝利してアジア最強の称号を手にしていただきたいと思います。
 
 今回のアジア杯が始まる前は、日本代表はウルグアイにも勝利するほど強くなっていて、簡単に優勝できるのではないかと思っていたのですが、蓋を開けてみれば苦しい戦い、ギリギリの勝利の連続で正直こんなはずではないという思いが強くありました。

 私は、世界の地域ごとにおおまかに日本との相性を分類していて、アフリカの国は格上でも勝利することができて、ヨーロッパの国はかなりの強豪でも互角の戦いができて、中南米の国は格下でも勝つのは難しいと考えてきました。しかしロシアW杯以降、日本代表は中南米の国相手でも十分に戦うことができるようになったのだと思います。この分類はかなり信ぴょう性があって、これを元に予想をするとかなりの確率で勝敗を予想することができます。

 しかし、今回のアジア杯で、この分類の中にアジアの国々が入っていないということに初めて気付きました。アジアの国々に対する勝率はかなり高くて全く気にしていなかったのですが、以前からかなり格下の相手でもギリギリの薄氷を踏むような試合が多くて、今回のアジア杯でもこれだけ強くなった日本が、ギリギリの戦いばかりであることを考えると、日本はアジアの国々とは相性があまりよくないのではないかという思いに至りました。

 W杯に出場するためにはアジアの国々を倒していかなくてはなりません。日本がどんなに強くなっても、出場枠が増えて勝ち残りが容易になったとしても決して油断はできないのだと思います。

 アジアの国々も強くなってきましたが、日本は群を抜いてレベルが高いと私は思っています。本来どの国とあたっても確実に勝利する実力が備わっているのだと確信しています。アジアの国々に余裕をもって戦えるようになるには、やはり今の形を大きく崩すことなく戦える、アジア用の戦術や戦略が必要なのだと思います。

 私もいくつかアイデアはあるのですが、それが功を奏すのか、実際に使えるのか、それがベストなのか全くわかりません。私は私が知る限り、歴代の日本代表監督の中で森保監督が最も信頼できる監督だと思っています。今回のアジア杯の集大成として、この決勝戦で、アジアの国々に対して確実に勝てる日本代表の形を見せていただきたいと思っています。

 簡単なことではないと思いますが期待しています。私たちの誇りである日本代表が、アジア最強の称号を持って帰ってくれることを楽しみにしています。
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