2019/06/28
世界が抱える環境問題について
今G20で気球温暖化とプラスティックゴミの海洋投棄の問題について話し合われていますが、私はこの問題の解決方法に大きな疑問を抱いています。まず、プラスティックゴミの海洋投機に関してですが、使い捨てのものであれば焼却すれば何の問題もないのだと思います。ペットボトルに関しては、高温で燃やせばダイオキシンなどの有害物質はほとんど排出されることはなく、たとえ低温の焼却であっても健康被害が生じるレベルには至らないと聞いています。実際に私の住む地域では、レジ袋や薄いプラスティック、汚れが落ちにくいマヨネーズの容器なども燃えるごみとして全て燃やされています。人々のゴミの海洋投棄を徹底的に取り締って回収したゴミは全て焼却、心配であれば高温焼却すれば問題解決につながるのだと思います。
そしてペットボトル等のリサイクルがなかなか軌道に乗らないという問題もあるのだと思います。それは人々にリサイクル素材=安価というイメージがあるにもかかわらず、実際には通常生産よりもコストがかかるというのが最大のネックになっているのだと思います。
1月に大坂なおみ選手が着用していたテニスウェアが一瞬でなくなり、予約が殺到したというニュースがありましたが、それはメーカーと環境保護団体がコラボして、海洋投棄されたプラスティックゴミをリサイクルした素材のものでした。このような試みが日常となり、リサイクル素材=付加価値の付いた高級素材というイメージに変われば、リサイクルの活動がもっと活発になる可能性があるのだと思います。
そこで、高級衣料ブランドに対して、国が法人税の優遇措置等を条件に積極的にリサイクル素材を活用してもらうよう働きかけるのもひとつの手なのだと思います。ブランド側も、著名人とのコラボなどでリサイクル素材のブランド化に尽力してもらいたいと思います。
次に地球温暖化に関してですが、CO2の大量排出が地球温暖化の唯一の原因とするのはかなり乱暴な議論なのではないかと思っています。
私がこのことに疑問を抱いたのは、50年ぶり、100年ぶりに最高気温の記録が破れられたということがしばしば言われていて、調べてみると、50年から100年前に記録した世界中の最高気温の記録は温暖化が言われ始めてからかなり経つ今でさえ、破られていないものがかなりあるという事実を知ってからです。
調べてみると、1970年代は小氷期と言われていて、特別に気温が低い時期で、それ以前にもかなり暑い時期があったと証言する人もいます。日本の気温の上昇の最も大きな原因はヒートアイランド現象で、コンクリートの道路や建物も今ほどなく、当然エアコンなどもなかった1930年代に山形で記録した最高気温の記録も最近になってようやく更新されました。
地球は、CO2の排出には全く関係なく、温暖化を寒冷化を繰り返していて、12000年前には南極の氷が全てなくなった時代がありました。その時と比べたら、まだ地球の気温は低い状態にあると言えるのだと思います。そして、南極の氷が全て溶けた原因がCO2ではないことは言うまでもありません。
CO2による温室効果が地球温暖化の唯一の原因と言われていますが、温室効果の気候変動に与える影響ははそれほど大きくなく、気候変動の最も大きな原因は太陽の活動と考えられています。しかも、温室効果の9割以上が水蒸気によるもので、CO2が多少増えようが減ろうが温室効果にそれほど影響があるとは考えにくいのだと思います。むしろ問題は9割以上の影響力を持つ水蒸気の方で、海は熱しにくく冷めにくいという性質があるため、一度海が熱せられてしまうと水蒸気が増え、温室効果が高まり、気温の上昇、水蒸気の増加を繰り返し、スパイラルするおそれは否定できないのだと思います。温室効果の9割以上の原因である水蒸気が増え続ければ、僅かな影響力しかないCO2の排出を多少削減できたとしても、焼け石に水ということになるのではないかと私は考えています。
しかし逆に、今は地球の気候変動に最も大きな影響をもたらすと言われている太陽の活動が低い状況が続いていて、このままだと間氷期が終わり氷期が始まるのではないかとも言われています。寒冷地域が増えることで耕作地が減少し食糧不足が懸念されますが、それ以上に問題なのが淡水の減少です。水蒸気の減少に伴い、当然降水量も世界的に減少していくことが予想されるのだと思います。人間は生活用水、農業用水、工業用水と大量の真水を必要としますが、真水の量が減少すれば、気温にかかわらず農作物の収穫が激減し、深刻な食料不足に陥るのは必至なのだと思います。昔に比べれば干拓も進んではいますが、降水量の減少に対応しきれるとは思えません。そうなると、これだけ人口が爆発的に増加した今、食糧不足によって失われる命は数億にも上るのではないかと言っても過言ではないような気がします。
温暖化も深刻な問題ではありますが、温暖化は今の技術で対応することが可能なのだと思います。しかし、水不足に関しては人類の科学は全くと言っていいほど対応できていなくて、寒冷化の方がはるかに深刻であると言えるのだと思います。むしろ今から人類の英知を結集して、温暖化ではなく寒冷化に備えるべきなのだと私は強く思っています。