2019/10/31
マラソンの開催地変更について
マラソンが札幌で行われることがほぼ決定しているにもかかわらず、小池都知事がそれに協力しない態度を取っているのは、東京都民の私としては本当に恥ずかしく思います。IOCにも東京都にも思惑があるのかもしれませんが、どちらも最も重視しなくてはならないのは「選手ファースト」の一点なのだと思います。
オリンピックが決定した時に流行語にもなった「おもてなし」という言葉はどこに行ったのでしょうか。
選手は世界を代表する最も重要なVIPであって、その選手に文字通り「死のレース」をさせたり、トイレのような海で泳がせたりすることは、「おもてなし」以前の問題なのだと思います。まずは選手に「また日本で競技がしたい」と思ってもらうことがオリンピックの成否を決める最低限の条件なのだと思います。
また、全ての決定権はIOCにあって、その決定に不服を申し立てることは、将来日本のどこかの都市がオリンピックの開催地に立候補したときの裁定に大きなマイナスになるおそれは否定できません。また、夏のみならず冬のオリンピック、特に札幌オリンピックにも影響が及ぶことは避けられないのだと思います。
「選手ファースト」、「おもてなし」、また、将来のIOCとの関係を考えたとき、マラソンの札幌開催、一部の海での競技の会場変更は避けられないのだと思います。
世界からの日本の評価が下がるようなことがないように、また、中国や韓国のように「ごね得」を狙うような恥ずかしいまねは絶対にしないでいただきたいと思います。