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ロックダウンを避けるために

 千葉県の障害者施設の集団感染の対応には耳を疑いました。症状の有無にかかわらず全員検査と思いきや、ここでも症状が出た人しか検査をしないというのはどういうことなのでしょうか。

 阪神の藤浪投手の例を見ても、嗅覚や味覚の障害があるだけで発熱も咳もないのに3人が感染しています。これは症状がなくても感染するという確かな証拠で、アメリカでは発熱も咳もないのに肺炎がかなり進んでいるという例がかなり見られるとの医師の告白もありました。今回の東京の感染経路不明の罹患者急増は、外国から帰ってきた、症状のない複数の感染者による感染拡大のおそれがかなりあるのではないかと思います。空港では症状のある人間だけを検査していて、その網を症状のない感染者がくぐり抜けたおそれは否定できないのだともいます。

 少なくとも濃厚接触者、今回のような集団感染の場合は、症状の有無に関係なく全員検査をすべきなのだと思います。症状のない感染者によるさらなる感染拡大防止のため、症状がないまま肺炎が進み、気がついたときにはもう手遅れという悲劇を増やさないためにも、疑わしい場合には全員の検査が必要なのだと思います。

 結局網を張っていてもその網に症状のない感染者が通り抜けてしまう大きな穴があいていたら、オーバーシュートやロックダウンを防ぐことはまず不可能なのだと思います。

 中国や韓国はやたらと検査をすることで感染者の急増を抑えています。中国や韓国にできて日本でできない理由を明確にしていただきたいと思います。医療技術において日本は、中国や韓国よりも遥かに劣っているという認識でよいのでしょうか。

 中国や、韓国で採用されている日本のPCR検査よりも精度が高く、多くの検査が可能な検査体制を一刻も早く日本も導入するべきなのだと思います。

 有田病院のウイルス制圧の成功例を持つ和歌山県は、国とは異なる独自の基準で多くの検査を実施しています。知事にはそのような権限があるのですから、小池都知事も東京を守るために、ロックダウンを防ぐ体制を一刻も早く整えていただきたいと思います。
 
 それともう一つ、アビガンが新型コロナウイルスの治療薬として承認されるとのことですが、一刻も早く承認していただきたいと思います。中国では軽症患者の場合、10人のうち7人が七日以内で完治するとの研究結果が出されています。日本でも特に高齢者や持病のある方に早期に投与することで、多くの重症化を防げるのではないかと思います。また、自宅療養の感染者の家族や、医療従事者、福祉施設の職員等が定期的に予防的に服用することで、感染のリスクをかなり低下させ得るのではないかとも思います。

 今は緊急事態で、平時の規制にこだわってはいけないのだと思います。思い切った判断で、多くの命、多くの中小企業、多くの雇用、日本の経済全体を守っていただきたいと思います。
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愛知県50代の感染者死亡の問題について

 「ウイルスうつす」と言って亡くなられた50代男性の事件では二つの問題があるのだと思います。

 一つは、もし男性に症状があった場合、重い持病があったにもかかわらず入院させなかったことは大きな問題なのだと思います。男性を入院させていれば事件は起きませんでしたし、男性自身が死に至ることも避けられたのかもしれません。

 もう一つは、もし男性に症状がなかった場合、症状のない感染者からの感染が明らかになったということなのだと思います。

 今の国の方針では感染者の濃厚接触者に対しては、検査をせずに経過観察をしていますが、経過観察以前に症状がないまま複数人に感染させていた濃厚接触者の存在を否定できないのだと思います。三次感染、四次感染を全く追跡できていないことが、どのような結果になるか非常に危惧しています。今からでも濃厚接触者に対する検査を徹底すべきだと思うのですがどうでしょうか。

新型コロナ対策

 今回の新型コロナウイルスの対策に関して専門家の意見が一致しないのには理由があるのだと思います。

 まずひとつには、専門家といえどもほんの少しでも自分の専門から外れた場合には十分な知識がないのではないかという疑いがあることです。

 プリンセスダイヤモンド号での対応は大失敗であったと言えるのだと思いますが、そこには当然専門家と言われる人もいたはずなのに、ゾーニングという基本的なことすら出来ていなくて、乗客乗員はもちろん、官僚や検疫官にまで感染を許してしまいました。これは専門家にゾーニングという知識がなかったと推定せざるを得ないのだと思います。知識のある専門家と知識のない専門家では意見が異なるのは当然のことなのだと思います。

 もう一つ問題なのは、中国や韓国では、精度の低い従来のPCR検査ではなく、外国で開発された精度が高く多くの検査が可能な検査制度が導入されているとのことで、日本とは比較にならないほどの検査が行われています。日本では政府と研究者の間に利権が存在して、外国の検査方式ではなく、自前の検査方式の開発にこだわっているとの指摘があります。このような利権が絡んでいる専門家と利権に関係のない専門家では意見が異なるのは当然と言えて、前者の意見は到底信じることはできません。

 過去のことはいまさら言っても仕方がありませんが、新型コロナウイルスが世界的な広がりを見せる中で、今では多くのことが分かってきています。失敗もあれば成功例もあります。失敗を繰り返すことなく、効果があると思われることに関しては積極的なトライアルが必要なのだと思います。山中教授が主張されているように、十分なエビデンスがあることだけしかできないということであれば、何もできずに感染拡大、死者の増加を許すことになってしまうのだと思います。

 検査に関しては様々な意見がありますが、韓国やイタリアでは大量の検査をしていて、その検査の過程で非感染者が感染しているのではないかという疑いは否定できないのだと思います。しかし、日本の場合は逆に、本当に必要な人への検査すら出来ていないという状況があって、医師が必要と判断した患者に関しては全員検査ができるような体制を一刻も早く確立すべきなのだと思います。

 また、日本には、済生会有田病院というコロナウイルスを制圧した成功例があります。彼らは限られた検査能力の中で、感染者の濃厚接触者に対して症状の有無にかかわらず全員の検査を実施し、感染拡大を阻止することに成功しました。日本はこの成功例をモデルケースにして、感染者が少ない地域では、濃厚接触者の検査を症状の有無にかかわらず全員実施して、陽性反応が出た場合、そこからさらに濃厚接触者全員の検査を実施すべきなのだと思います。そうすれば、感染経路の不明な患者をできる限り少なくできるのではないかと思います。

 日本で感染経路の不明な患者を増やしてしまった大きな原因の一つとして、濃厚接触者への検査をせずに経過観察にしたことが挙げられるのだと思います。そこから先の二次感染、三次感染を許してしまったことが現在の状況につながっているのだと思います。

 既に多くの感染者が確認されている地域でも、可能な限り濃厚接触者の全員検査をできる体制を作り、感染経路不明の患者を減らしていくことが、収束への近道なのではないかと思います。

 そこで重要なのは、症状のない感染患者、軽症者の入院は今の時点で中止して、自宅での療養をお願いすることなのだと思います。

 政府、専門機関、地域の医療施設が十分に連携しながら、大事に至ることなくこの危機を、できるだけ早く乗り越えていただきたいと思います。

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