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日本の医療はコロナ以前から逼迫していた

 日本の感染者数は欧米に比べてかなり少ないにもかかわらず、すぐに医療が逼迫することに関して政府や私立病院を批判する人がいますが、日本の医療はコロナ以前から逼迫していたと言っていいのだと思います。

 特に東京では救急患者のたらい回しは日常茶飯事で、小泉政権における医師の削減策、看護師の慢性的な不足、勤務医と開業医の格差といった問題がコロナ以前から取り沙汰されていました。
 
 コロナの治療法は確立しておらず、重症になった場合には十分な酸素を確保するための人工呼吸器やECMOの装着が必要で、マンパワー、特にECMOの場合には一人に対して15人の医療従事者が必要と聞いています。もともと医師も看護師も足りない状況で、このようなマンパワーが必要な病気が蔓延すれば、あっという間に医療が逼迫するのは火を見るよりも明らかなのだと思います。医療制度や法律を変えたところで、医師や看護師がどこからか湧いてくるようなことはないのだと思います。

 また、医療制度が充実していればどんどん経済を動かして欧米のように患者が増えてもいいようなことを主張する人がいますが、患者が増えれば当然重症者も増え、治療薬がない以上死に至る人も増えていきます。患者を増やしていいなどということはありえないのだと思います。

 医療体制の充実というないものねだりよりも、私たち一人一人が感染しないよう自粛すること以外に命を救う方法は今のところありません。様々な自由や権利は守られるべきだと思いますが、命よりも大切な人権はないはずです。せめて高齢者のワクチン接種が完了し、重症患者が十分に減少するまで、多くの人が自粛できるよう心から願っています。

 
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アストラゼネカ、モデルナのワクチンの早期承認を

 大阪の感染拡大の勢いは凄まじく、時を置かずに東京も大阪を遥かに凌ぐ感染者数になることは間違いないのだと思います。

 様々な措置が講じられるのだと思いますが、それが功を奏すことは残念ながら期待できません。イギリスの変異株の感染力は強力で、今までの飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染に加えて、完全な空気感染もあるように思えます。今までとはフェーズが大きく変わったと言ってよく、もはやワクチンに頼る以外にないのだと思います。

 他国と比べて日本のワクチン接種が大きく遅れている大きな理由として、契約しているワクチンの承認が著しく遅れていることが挙げられます。なぜファイザーは承認できて他の2社のワクチンは承認できないのでしょうか。ファイザーとの違いを明確にしていただきたいと思います。

 現在は世界各国で日本人、日系人のワクチン接種が行われているはずで、あえて日本で治験を進めるよりも数多くのデータを得ることは可能なのだと思います。どうしても承認ができないというのであれば、アストラゼネカは40代50代に限って、モデルナは20代30代に限って特別に承認し、その後の追跡調査で副反応、有効性を確認するということでいいのではないかと思います。

 承認後の2社のワクチン接種は、東京、大阪を中心とした感染拡大が深刻な地域に集中させて、近隣の自治体の協力を仰ぎながら早急に進めていくべきなのだと思います。20代から50代の人々が免疫を獲得すれば、飲食店の中で集団免疫を獲得した状態を作ることができて、イギリスの変異株の感染拡大の劇的な抑制が期待できるのではないかと思います。

 一刻を争う事態です。菅総理の賢明な判断に期待したいと思います。

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