2021/09/24
この3ヶ月はダンスの時期
デルタ株に対するワクチンの効果は1回の接種では非常に低いのですが、2回の接種完了後2週間で従来株と同様の効果があるという研究が日本でなされました。先行するイギリスやイスラエルでは、接種率が4割を超えた頃から感染者数が激減していて、東京でも2回の接種完了者が4割を超えたくらいから感染者数が激減し始めました。イギリスやイスラエルの例を見ても、感染者数の減少から3ヶ月くらいは感染者数が非常に少ない状況が続いていて、日本も同様の状況が期待できるのだと思います。イスラエルやイギリスの例を見ても、抗体が少なくなる人も出てきますが新しく接種する人も増え続けるので、一定の割合で十分な抗体を保有する人が維持できて、12月から1月くらいまでは感染者数が低い状況が続くことが予想されます。この3ヶ月はハンマーアンドダンスのダンスの時期と言えて、10月からはGoToトラベル、GoToイートを再開するべきなのだと思います。
イスラエルやイギリスが3ヶ月で感染拡大局面となったのは、デルタ株の影響というよりも抗体が激減した人がかなり増え始めたこと、マスクの着用をやめたことの2つが非常に大きいのだと思います。したがって、日本は景気浮揚策を実施するときにも普段から、特に他人と話をするときのマスクの着用は絶対に続けるべきだと考えます。そして、いつ感染拡大局面を迎えてもいいように、抗体カクテルを効率よく投与できるような準備をしておく必要があります。
抗体が減少しても重症化する確率は圧倒的に少なくなりますし、抗体カクテルを軽症時から投与できれば、重症者も死亡者もかなり抑制できるのではないかと思います。
ダンスの時期はそんなに長くないかもしれません。今まで耐え忍んでくださった飲食店、観光業の方々など少しでも助けられるよう、なるべく早く景気浮揚策を実施していただきたいと思います。