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この3ヶ月はダンスの時期

 デルタ株に対するワクチンの効果は1回の接種では非常に低いのですが、2回の接種完了後2週間で従来株と同様の効果があるという研究が日本でなされました。先行するイギリスやイスラエルでは、接種率が4割を超えた頃から感染者数が激減していて、東京でも2回の接種完了者が4割を超えたくらいから感染者数が激減し始めました。イギリスやイスラエルの例を見ても、感染者数の減少から3ヶ月くらいは感染者数が非常に少ない状況が続いていて、日本も同様の状況が期待できるのだと思います。

 イスラエルやイギリスの例を見ても、抗体が少なくなる人も出てきますが新しく接種する人も増え続けるので、一定の割合で十分な抗体を保有する人が維持できて、12月から1月くらいまでは感染者数が低い状況が続くことが予想されます。この3ヶ月はハンマーアンドダンスのダンスの時期と言えて、10月からはGoToトラベル、GoToイートを再開するべきなのだと思います。

 イスラエルやイギリスが3ヶ月で感染拡大局面となったのは、デルタ株の影響というよりも抗体が激減した人がかなり増え始めたこと、マスクの着用をやめたことの2つが非常に大きいのだと思います。したがって、日本は景気浮揚策を実施するときにも普段から、特に他人と話をするときのマスクの着用は絶対に続けるべきだと考えます。そして、いつ感染拡大局面を迎えてもいいように、抗体カクテルを効率よく投与できるような準備をしておく必要があります。

 抗体が減少しても重症化する確率は圧倒的に少なくなりますし、抗体カクテルを軽症時から投与できれば、重症者も死亡者もかなり抑制できるのではないかと思います。

 ダンスの時期はそんなに長くないかもしれません。今まで耐え忍んでくださった飲食店、観光業の方々など少しでも助けられるよう、なるべく早く景気浮揚策を実施していただきたいと思います。
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免疫逃避による感染者数

 ブレイクスルー感染については、免疫逃避による感染というのはそんなに多くはないのではないかと思います。

 昨年の2月に感染し重症状態から回復した人が、何人もの友人がコロナに感染し、何回濃厚接触者として検査をしても常に陰性で感染することはないと語っていました。重症化することで大量の抗体を得ることができ、頻繁にコロナウイルスに暴露することがブースター効果をもたらし、大量の抗体を維持し続けていると考えられるのだと思います。つまり十分な抗体が維持できていれば、感染阻止が可能と言えるのだと思います。ワクチン接種が完了して2週間ほどで抗体量が最大化し、3ヶ月後に抗体が激減するまでは感染阻止が十分に期待できて、現在感染者数が減少している最も大きな理由がワクチンの感染阻止効果であると私は考えています。

 外国でワクチン接種後の感染者数が激増している理由は3つあって、まず1つはワクチン接種後でも数パーセントの人には十分な抗体が得られていなくて、その人が感染している。2つ目は3ヶ月後に抗体が激減していることが明らかになっていて、十分な抗体がなくなってしまった人が感染している。3つ目は感染が激増する前に規制が緩和されていて皆マスクをしなくなっている、というこの3つが理由なのだと思います。十分な抗体がなくてもマスクさえしていれば感染者の激増は防げるのではないかと思います。

 ブースター接種のための3回目の接種を始めている国もありますが、WHOはブースター接種の必要はなく3回目の接種はやめてほしいと主張しています。また、経済的に十分な余裕のない国の感染を止めなければワクチンが全く効かないもっと致死率の高い変異ウイルスが無限に出現することも否定できません。しかし、高齢者や持病のあるひとで重症化するおそれのある人はブースター接種は必要なのだと思います。3回目の接種をなるべく少なくするために検査で抗体量を調べて抗体量が十分ではない人にだけ3回目のワクチンを接種すべきだと考えます。

 また、アストラゼネカとの交差接種は抗体量を増加させる効果が期待できて、抗体量減少までの時間が同種の2回接種と比べてかなり長くなるのではないかと思います。今から接種する50歳以上、できれば40歳以上の接種は交差接種を基本とするべきなのだと思います。政府には賢明で迅速な判断をお願いしたいと思っています。

 もう一つ、特に高齢者に注意していただきたいことがあります。ワクチン接種3ヶ月後に抗体が激減する人がいます。ワクチン接種完了後3ヶ月が経過した人は感染するおそれが十分にあります。「自分はワクチン接種しているから感染はしないだろう」とは絶対に思わないでいただきたいと思います。デルタ株は一気に重症化し、翌日には死に至る場合が頻繁にあります。対応が遅れないように、風邪だと思っても必ず病院を受診していただきたいと思います。

コロナ禍の終わりが見えてきた

 ファイザーワクチンはデルタ株に対しても、2回接種が完了すれば90%以上の有効性が確認されていて、1回ではあまり効果が期待できないのですが、2回の接種完了者が40%超えたあたりから感染者数が減少に転じ始めたと言っていいのだと思います。

 ワクチンを2回接種しても有効率が100%でない以上感染者がでるのは避けられないのだと思います。また、イギリスやイスラエルの感染者数が増えたのには理由があって、ワクチン接種後3ヶ月で抗体が激減するという調査結果があって、両国とも感染者数減少後3ヶ月で感染者数が激増に転じています。つまり、抗体数が一定数以上であれば感染阻止の効果は十分に期待できて、現在東京の感染者数が激減しているのはワクチンによるものと言っていいのだと思います。

 重症者数も、9月の半ば辺りまで増加の一途をたどるのではないかと覚悟していたのですが、ワクチンと抗体カクテルの効果でおそらくこのままピークアウトするのではないかと思います。都や国の対応は綱渡りのようでしたが、なんとか医療崩壊は避けられたように思います。

 ここから、感染者数も数ヶ月は低い状態で維持できるのだと思いますが、冬には再び感染者数が増え始めるおそれはあるのだと思います。しかし、ワクチンの効果と抗体カクテル療法で重症者はほとんど出ず、そのころには服用薬も普及していることも期待できるのではないでしょうか。

 長い戦いでしたが、ようやく終りが見えてきました。これから経済の反転攻勢、V字回復のための政策に期待したいと思います。

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