2021/11/26
第6波を最小限に食い止めるために
諸外国と違い、日本のコロナ感染者数が非常に少ないのにはいくつか理由があるのだと思いますが、アストラゼネカ製のワクチンを接種した人が極めて少ないからと言えるのだと思います。早い時期から接種を始めた国々はファイザー、モデルナに加えてアストラゼネカ製のワクチンを接種している人がかなりいて、感染者数が激増しているイギリスでは特に多くの人がアストラゼネカ製のワクチンを接種しています。アストラゼネカ製のワクチンはもともと有効性が他の2社に比べて2割ほど低く、抗体量の減少速度もかなり早いと言われていて、接種後時間の経過に伴い感染防止効果は元より重症化抑制効果もほぼなくなってしまうと言っていいのだと思います。日本は接種開始時期が遅く、アストラゼネカ製ワクチン接種でごく僅かですが重大な副反応が現れるということで、しばらく承認されませんでした。効果が高いファイザー、モデルナのワクチンを多くの人が接種することでブレイクスルー感染もほとんど見受けられず、集団免疫に近い状況になっていると言ってもいいように思います。他国はアストラゼネカ製のワクチンを接種した人を中心にmRNAを利用したワクチンのブースター接種をなるべく早く実施するべきなのだと思います。
日本でも12月の終わりには9月までに接種を終えた人たちの抗体量が著しく低下することで、現在のような集団免疫に近い状況ではなくなるのは間違いないのだと思います。日本がなすべきことは、まずはミュー株を始め、外国で猛威を奮っている新たな変異株を絶対に流入させないことなのだと思います。施設を用意して監視をつけた状態での隔離を徹底するべきなのだと思います。費用が嵩んでも変異株の流行による経済的な打撃に比べれば微々たるものと言っていいように思います。
次になすべきは、医療従事者、高齢者、持病のある人、高齢者施設の職員、アストラゼネカのワクチンを接種した人を中心にブースター接種を早急に行うことです。そうすることで重症者数が減って医療体制を守れますし、集団免疫に近い状況を維持することに繋がる可能性もあるのだと思います。
最後に、経済と感染防止措置の両立のために、マスクの着用、特に人と話をするときのマスクの着用は継続する必要があるのだと思います、その点ができているのが他国との決定的な違いと言えると私は考えています。
3回目のブースター接種に関してですが、ひどい副反応が出た人に対しては接種量を半減させるということも考えてもいいのではないかと思います。世界でのワクチン不足は深刻で、日本のように感染者数がかなり抑えられている国で大量のワクチンを確保することは避けるべきなのだと思います。副反応がひどいということは、1回目の接種でもかなりの抗体ができているという証拠でもあって、少量のワクチンでも十分に効果が期待できる可能性があるのではないかと思います。私もかなり副反応が出て、同様の副反応があるのであれば3回目接種はしなくてもいいのではないかと思っています。そのような人はかなりいるおそれがあって、特に若い人の3回目の接種を促すためにも、少量でのワクチン接種も選択肢として用意するべきなのではないかと考えています。
寒い時期になると、心筋梗塞や脳卒中など、命のリスクがあったり重い後遺症を患う人が増えてきます。早い措置で命が助かったり後遺症を防ぐことが可能になりますが、コロナの重症者が増えていれば、助かる人も助からないという事例が激増する恐れがあります。コロナから命を守るということは元より、この時期特有の致命的な病気から多くの命を守るためにも政府と国民が力を合わせて行く必要があるのではないでしょうか。