2022/04/08
日本代表の新たな歴史を
グループリーグでドイツとスペインと同じリーグになったのは、正直に言ってかなり厳しいのだと思いますが、これで予選突破が難しいということになれば、他の比較的容易なリーグにいたとしてもベスト8は夢のまた夢ということになるのだと思います。また、親善試合でどんなに強豪国と戦っても、怪我をしないさせないということで言えば本気で戦うことはできなくて、W杯という最高の舞台で本気のドイツ、本気のスペインと戦えることは、結果はどうあれ日本代表の将来にとってとても意味のある貴重な経験になることは間違いないのだと思います。その意味では今からとても楽しみでワクワクしています。今回はグループリーグ突破自体がかなり難しいのだと思いますが可能性がまったくないわけではないのだと思います。日本が勝ち進むためには少なくとも2つの事が必要になると考えています。
W杯では堅守速攻に磨きをかける必要があって、90分間同じ強さで戦える力が必要になります。そのためには、ハリルホジッチ元監督が考案した、23人で二つのチームを作り、試合ごとにメンバーを大きく入れ替える必要があるのではないでしょうか。
先日のタイ戦を見ても、主力として戦ってきた選手と、控えに回っていた選手では、今のところ実力の差がある選手が多かったと言わざるを得なかったように思います。W 杯までに、23人の実力が同じレベルになってさらにレベルアップを図っていただきたいと思います、そしてそれは可能であると私は考えています。
もう一つは、強豪国の猛攻の時間に耐えうる守備力です。W杯では試合が均衡しているとき、もしくは日本がリードしているときに相手国のギアが一段、二段上がって強力な圧力で猛攻を受ける時間帯が数十分に渡って続くことが予想されます。その猛攻に耐え無失点で抑えられるかがとても重要になります。そして最大のピンチは最大のチャンスでもあります。そこでボールを奪い伊東選手のような足が速くてシュート力のある選手数人で駆け上がり、カウンターを確実に決めることができれば、日本にも十分なチャンスが有るのではないでしょうか。そしてそのプレイが日本がベスト8の壁を打ち破るための鍵となるのではないかと考えています。
代表候補に限らずサッカー界全ての選手が力をつけて、オールジャパンで日本代表の新たな歴史を作り出せるW杯になることを期待しています。