2022/06/01
拉致問題解決の最後のチャンス
北朝鮮の非核化の可能性はほぼ0%と言ってよくて、核戦力の保有は事実として受け止める必要があるのだと思います。フセインも核を保有していなかったから殺され、カダフィもアメリカと妥協することで結果的に命を失い、近くはウクライナも核を放棄することでロシアの侵攻を許したとも言えるのだと思います。金正恩は、核の放棄は金政権の崩壊につながると考えていることは間違いないと言えるように思います。既に核兵器を保有しているのは否定できない事実であって、この事実に対して現実的な対応が早急に求められます。北朝鮮は朝鮮半島統一のために核による先制攻撃を宣言していて、この対応策としては韓国とアメリカの核シェアリングを検討するべきなのだと思います。
北朝鮮の暴挙に対する対応を確実にしながら、あくまで核による先制攻撃は認めない立場を堅持しつつ、北朝鮮を核保有国として認めざるを得ないと私は考えています。
北朝鮮は今年に入って多数のミサイル実験を行っていますが、日本の排他的経済水域に落下したのは1回だけで、これも事故的にEEZ内に落下したとも考えられます。日本には拉致問題という極めて優先順位の高い問題があって、アメリカが北朝鮮を核保有国として認める橋渡しを、拉致問題の解決を交換条件に日本に頼みたいという意図がミサイル実験にあるのではないかと私は考えています。
韓国も大統領が代わり、北朝鮮に対して厳しい対応をする体制になっていて非常に難しいのだと思いますが、現実を見て、拉致問題を解決する最後のチャンスと捉えるべきなのではないでしょうか。
アメリカと相談しながら適切な対応をお願いしたいと思います。