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加計学園問題と政府の対応

 これは最初から言われていたことですが、総理の意向などというものが許認可に影響するのならば、道路公団や郵政の民営化を成し遂げ、絶大な支持率を誇った小泉政権時にとっくに認可されていたのではないかと思います。安部総理の意向が反映されるならば、第一次安倍政権時に認可されていなくてはおかしいのではないでしょうか。総理の意向などというものが許認可に全く影響しないことは、野田政権を含めた歴代政権が証明しているのだと思います。

 加計学園に認可が下りたことに関しては、当の京都産業大学が納得していて全く反論していないことが、政府の判断が正しかったことをこれ以上なく証明しているのではないかと思います。

 まず、加計学園は20年前から獣医学部の新設を要望していて、あとから申請した京産大よりも準備が出来ていたことや、熱意があるとして優位に判断されるのは自然なことなのだと思います。また、文科省としては許認可の問題だけですが、政府としては新しい学部新設は地域振興の要素も重要視することは当然のことで、京都に新設するよりも今治に新設する方が相対的に経済効果が高いと判断したことが間違っているとは思えません。獣医学部の新設は加計学園だけではなくて今治市も熱心に要望していて、それらが認められた結果とも言えるのだと思います。もしも加計学園ではなく京産大に認可が下りていればそれこそ不自然で、裏で何かあったと疑わざるを得なかったのではないでしょうか。


 議論が尽くされずに加計学園に認可が下りたことが問題と言われていますが、要望から20年かかってそれで十分に審議されていないというのはどうなんでしょうか。もっと時間をかけるべきなのでしょうか。20年は随分長いと思うのですが、あとどれくらい審議すれば十分なんでしょうか。

 獣医学部新設も、加計学園に認可が下りたことも説明を尽くせば済む問題だったと思うのですが、総理の周りの人間の対応に大きな問題があったと言わざるを得ません。文書が流出した時にすぐに文書の存在を認め、認可までの文書をすべて公開し、説明を尽くせば済む問題だったのに、実際に存在する文書を不自然に隠そうとすることで、多くの国民の疑いを自ら深めてしまったことは否定できないのだと思います。人の噂も七十五日と言いますが、閉会から都議選の告示まではあまりにも短すぎて、さすがに都民が忘れ去ることは最初から不可能だったことはわかってしかるべきだったのだと思います。

 これは認可の問題と言うよりも、政府の対応があまりにも悪かったことに尽きるのだと思います。安倍総理も反省の弁だけに終わるのではなく、すべての文書を公表し、野党やマスコミが納得するしないにかかわらず、説明を尽くすべきなのだと思います。国民はそういう姿勢を求めているのではないでしょうか。
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