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沖縄に対する偏見を減らし、沖縄の負担を軽減するために

 沖縄の方たちに罵詈雑言を浴びせる人たちの気持ちは理解の範疇をはるかに超えていて、正直に言って日本の将来に大きな不安すら感じます。

 戦時中は沖縄だけが米軍が上陸し、集団自決もあり、戦後も米軍の占領下にあり続け、1972年まで日本に復帰することができませんでした。多くの人が筆舌に尽くせぬ悲しみを抱え、日本人として当然の権利を主張したら、同じ日本人に罵倒されるなど想像すらしていなかったのではないかと思います。辺野古の海は沖縄だけのものではなく、私たち日本人全体にとっても大切な宝です。そして埋め立てた滑走路ではいざ有事の際に大量の物資を捌くことは不可能という指摘もあります。有事の事を考えると普天間の返還も難しいのではないかと思います。辺野古に関してはもう一度考え直すべきなのだと思います。

 たしかに沖縄の人たちが全員いい人であるとは言いませんが、それは沖縄以外の日本人にも言えることで、殺人犯もいれば子どもを殺す親もいますし、福島から避難してきた人を差別する人、大きな災害に乗じて盗みを働いたり詐欺を行う人もいます。そこだけを切り取って日本を評価したら、日本は常軌を逸した非人間的な国家ということになるのだと思います。

 沖縄にも沖縄以外にもいい人もいれば悪い人もいて、悪いところだけを見て判断をすれば、それが誤った認識になることは多くの人が理解するべきなのだと思います。

 沖縄の方々を罵倒する人たちは、同じ日本人が辛い思いをしていて、自分や家族、友人が同じような辛い思いをした時のことを想像できないのでしょうか。私は沖縄の人たちばかりに辛い思いをさせてしまって、本当に申し訳なく思いますし、被害に遭われた方々のお気持ちを考えると胸が引き裂かれるような思いになります。

 終戦直後は日本各地に米軍の海兵隊がいて、地位協定に守られた兵士による深刻な犯罪が横行していたと聞いています。その後全ての海兵隊を沖縄に移すことで沖縄だけが突出して米兵による重大な犯罪に苦しんできました。

 私自身も元の立川基地にも横田基地にも比較的近い場所に住んでいて、もしも沖縄に海兵隊を集めるということをしていなければ、私も私の家族も知人も沖縄の方たちのような思いをしていたおそれも十分にあったことを考えると、全く他人事とは思うことができません。

 今のロシアや中国、北朝鮮の行動を考えると、日米同盟なしに日本の安全保障を考えることはできません。日米同盟をより強固にしながら沖縄の方たちの負担を減らすためならば、もう一度立川基地を復活させてもいいと私は思っています。

 そして最も大きな問題は日米地位協定にあるのだと思います。

 アメリカは第二次大戦後、戦争が勝利に終わったことはなく、ポストウォーの戦略にことごとく失敗することで、多くの国の人々から反感を買い、アルカイダやISなどの巨大テロ組織を自ら生み出してしまったという歴史があります。

 同盟国である日本に対しても地位協定に守られた兵士の目に余る犯罪行為が有り、それが戦後占領状態にある国の国民に対する態度がどのようであるかは容易に想像できます。もしかすると想像以上にひどい接し方をしているおそれも十分にあるのだと思います。

 テロとの戦いを終わらせるには武力行使を否定することはできないのかもしれませんが、むしろ武力攻撃自体がイスラム教の国々の人々を怒らせ、テロリストを増やし、テロリストを支援する人々を増やすおそれもあります。戦いも慎重に進める必要がありますし、戦闘が終了した地域に住む住民に対する態度もかなり気をつけなければならないのだと思います。同盟国だけではなくて戦闘で占領した地域の地位協定も大幅に見直すことができなければ、今後アメリカの占領政策の成功を見込むことはできず、さらに凶悪なテロリストを大量に生み出してしまうということも十分に考えられます。

 日本はアメリカの友人として、同盟国として、まずは日米地位協定の見直しから働きかけていくべきなのだと思います。

 これは基地の周辺に住む住民のためだけではなく、アメリカにとっても今最も必要なことなのだと思います。

 難しい交渉になるとは思いますが、時間をかけて、誠実に話し合いを進めていけば必ず理解を示す人が現れてくるはずだと思います。

 テロとの戦いを終わらせるために、これ以上テロリストを増やさないために、日米の安全保障、日米の友情のためにも、少しづつでも構わないので是非とも政府に取り組んでいただきたいと考えています。
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