2018/02/03
貴乃花親方にとっての今回の理事選の意義
貴乃花親方が理事選に出馬して敗れましたが、これはこれでよかったのだと思います。まず、阿武松親方が貴乃花一門から出馬し理事になったのは、貴乃花親方が理事になっても評議委員会で承認されないおそれが十分にあったからなのだと思います。日馬富士の傷害事件での対応を批判した評議委員会が、振り上げた拳を下ろすことができずに貴乃花親方の理事就任を認めないといったことは十分に考えられたのだと思います。
2010年の「貴の乱」以来、貴乃花親方は権力闘争のために行動しているという報道をずっとされてきましたが、現役の時も一切八百長に関わったことはなく曲がったことが許せずに正々堂々を貫いてきて、苦境に立たされても正しい相撲道を貫いてきた本物の横綱だったのだと思います。そして引退後もその相撲道は一切変わることなく、時代に適応した多くの人に愛される相撲協会に生まれ変わってほしいという一心で行動してきたのだと私は確信しています。
もしも権力争いにこだわるのであれば、武松親方ではなく自分ひとりが出馬すれば確実に理事になれたと思いますし、二人出馬するということになれば、根回しをして票の切り崩しを図っていたと思うのですが、そういうこともしませんでした。
結果として貴乃花親方に権力争いの意図は全くなく、自分の理想の相撲道、ファンのための相撲協会を実現するために動いてきたということが証明できたのではないかと思います。
今回このような結果になりましたが、不祥事続きで旧態依然の相撲協会を改革できるのは、改革への強い意志、現役時代の圧倒的な実績から言って貴乃花親方だけであると私は確信しています。貴乃花親方と理想を共にする親方が少しずつ増えていくことを心から願っています。
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