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飲食店がスーパースプレディングポイント

 飲食店が感染の中心であるとのエビデンスはないと言われていますが、飲食店での感染が感染拡大の重要ポイントであるというデータや研究は十分にあると言っていいのだと思います。

 まず、日本で感染が確認され始めて感染経路が判明したのは、接待を伴う飲食店とアルコールを提供する飲食店しかなかったのではないかと思います。濃厚接触者の規定は1メートル以内で15分以上話をした人というもので、普段マスクをしている多くの人がそのような状況になるのは飲食店が最も多いのだと思います。また、アルコールが入ることで声が大きくなり、直接的な接触も増えることから、最も感染しやすい場所と言っていいのだと思います。

 感染場所の研究も進んでいて、外国の研究ではレストランでの感染が2位以下の7倍以上あって、「スーパースプレディングポイント」との名称がつけられています。尾身会長のお話によれば、感染経路不明とされる人も感染したであろう日に飲食店に出かけている例が非常に多いとのことで、実際に飲食店で感染した人は公表されているよりもはるかに多いのではないかと思います。

 そして今回、緊急事態宣言が出されましたが、奇しくも都民の動きは感染爆発時とほとんど変わっていなくて、場所によっては人が増えていることも多々見受けられています。しかしながら感染者数は劇的といっていいほど減少していて、ひとえに飲食店の8時までの時短営業によるものと言っていいのだと思います。飲食店での感染が減少すれば、そこから派生する家庭内、施設内、職場での感染が減少していくという尾身会長の主張が正しかったことが証明されたのだと思います。

 緊急事態宣言終了後も必ず飲食店から感染が広がっていきます。ここでの感染を完全に止めることはできないのかもしれませんが、事業主の方々は命を守るために、何よりご自身の店や従業員を守るためにテーブル上に仕切りを是非とも設置していただきたいと思います。仕切りさえあれば物理的に相手のところまで届く飛沫量をかなり抑えることができますし、相手の料理に飛沫が落ちることもかなり防げるのではないかと思います。そして、利用客に対して「默食」を促すことを徹底していただきたいと思います。食べるときは黙る、話をするときにはマスクをすることで感染の多くを防ぐことが可能になるのは間違いないのだと思います。

 ワクチン接種も思い通りにはいかないのだと思います。多くの命、日本の経済、そしてなにより、ご自身や従業員の生活を守るためによろしくお願いしたいと思います。


 
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